実家の玄関やポストに貼られた謎のシール、「空き巣の標的になる」という話を聞いて心配に…。“20万円”かけて「防犯カメラ」を設置すべき?
こうした「マーキング」を放置すると、空き巣や特殊詐欺のターゲットにされる恐れがあります。防犯カメラの設置は有効ですが、導入にはまとまった費用がかかるため、まずは手軽にできる対策を知りたいという人もいるでしょう。
本記事では、玄関やポストに貼られたシールの意味や、防犯カメラを設置すべき状況とカメラ以外で取り組める防犯対策について解説します。
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目次
実家の玄関やポストに貼られた謎のシールは「マーキング」の可能性
家の玄関やポストに身に覚えのないシールが貼られている、または記号や英数字の書き込みがされている場合、その家が空き巣にとって侵入しやすいかどうかを下見されている恐れがあります。
いわゆる「マーキング」と呼ばれるもので、これは家族構成や留守の時間帯、侵入のしやすさなどを確認し、仲間に伝達するための目印です。
マーキングは玄関やポスト以外にも、ライフライン関係のメーターボックスやインターホンの側面などにもつけられるようです。なお、悪質な訪問販売でもマーキングをつけられるケースがあります。
マーキングを見つけた場合は、証拠を写真に撮影してからすぐに取り除いて、警察や管理会社などに相談しましょう。
住宅を狙った空き巣は“1万1048件”で区分内最多
空き巣は、刑法上、侵入窃盗のひとつとして区分されています。警察庁の「令和6年の刑法犯に関する統計資料」によると、令和6年の「住宅を対象とした侵入窃盗」の認知件数1万6000件のうち、1万1048件が空き巣となっており、カテゴリ内では最多です。
なお、検挙件数ベースでは約半数の5346件、人数にして1316人の空き巣犯が検挙されています。
“20万円”かけて「防犯カメラ」を設置すべき? 効果的な防犯対策とは
防犯カメラには、雨風に耐える耐久性や、夜間でも確実に録画できる性能が求められます。本体価格に加えて設置工事費用が高額となることもあり、機種や環境によっては1台あたり総額20万円を超えるケースもあるようです。
しかし、防犯カメラによる防犯対策効果は大きいといわれます。抑止力や、証拠保全効果もあるため、高い費用がかかっても、財産や家族を守るために設置を検討する人も少なくないでしょう。
高額な費用のかかる防犯カメラを設置する以外に、空き巣被害を防ぐ低コストな対策として以下のものが考えられます。
・鍵を防犯性の高いものに交換する(ディンプルキーなど)
・郵便物はこまめに回収し留守を悟らせない
・窓に防犯フィルムを貼る
・センサーライトを設置する
・少しの外出でも施錠は念入りに行う
なかでも郵便物をこまめに回収することと施錠を念入りに行うことは、お金がかからない上に一定の効果が期待できる防犯対策です。意識的に取り組むようにしましょう。
まとめ
玄関やポストに貼られたシールや書き込まれた記号は、空き巣や悪質な訪問販売が使う「マーキング」の恐れがあります。住宅を狙った侵入窃盗は発生件数が多く、注意が必要です。「マーキング」を見つけた場合はすぐに消すのではなく、まず写真で記録を残した上で取り除いて、警察へ相談しましょう。
屋外に設置する防犯カメラは性能が高く、工事も必要になるため高額になりがちですが、防犯効果は大きいとされています。カメラの設置に加えて、防犯性の高い鍵の利用やセンサーライトの設置、郵便物をこまめに回収するなど、複数の対策を組み合わせて空き巣被害を防ぎましょう。
出典
警察庁 令和6年の刑法犯に関する統計資料 図表:1-2-4-2(侵入窃盗の認知・検挙状況)(8ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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