マイナンバーで「口座が監視される」と紐づけを怖がる母。でも実は「給付金の受け取りが早くなる」「相続時に便利」というメリットも!

配信日: 2025.11.26
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マイナンバーで「口座が監視される」と紐づけを怖がる母。でも実は「給付金の受け取りが早くなる」「相続時に便利」というメリットも!
マイナンバーと銀行口座が結びつくと「国に監視される」と思われがちですが、これは大きな誤解です。
 
実際には、取引の中身まで自由にのぞけるようになるわけではなく、法律や制度で厳しく制限されています。むしろ給付金の受け取りや手続きの簡略化など、生活の手間を減らしてくれるメリットがある仕組みです。
 
「怖いから登録しない」で終わらせる前に、本記事では知っておきたいポイントを紹介します。
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「マイナンバーの銀行口座紐づけ」で監視される? 不安の真相を解説

マイナンバーと銀行口座の紐づけについて、「口座が監視されるのでは」と不安に感じる人は少なくありません。口座登録法の施行により、マイナンバーと預貯金口座を紐づけると口座情報が国に登録されますが、金融取引が常時監視されるようなことはありません。
 
マイナンバーと銀行口座の紐づけによって、銀行口座の利用履歴など、詳細な取引情報を国が自由に閲覧できるわけではなく、プライバシーは守られています。
 
情報の管理には明確なルールがあり、税務調査など正当な理由がある場合に限って、口座情報へのアクセスが認められます。そもそも、税務調査においては、マイナンバーとの紐づけがなくても銀行口座の調査は行われてきました。
 
したがって、「監視される」という表現は誤解を招く恐れがあるのです。マイナンバーと銀行口座の紐づけは、手続きの簡素化や信頼性を高めるための仕組みと理解した方がよいでしょう。
 

マイナンバーと銀行口座の紐づけで給付金の受け取りが早くなる理由

マイナンバーと銀行口座の紐づけには、給付金の受け取りの迅速化という大きなメリットがあります。政府が給付金や支援金を支払う際、紐づけされた銀行口座(公金受取口座)があれば、口座情報の照合がスムーズになり、手続きが簡単かつ早くなるのです。
 
多くの自治体では、マイナンバーカードを使ったオンライン申請が導入されており、窓口に出向かず手続きできるため、給付金を受け取るまでの時間が短くなる可能性があります。
 
さらに、マイナンバーカードを活用する仕組みによって不正受給を抑制し、事務処理の効率化・行政コスト削減にもつながります。このため、給付金を受ける可能性がある人だけでなく、社会的に見ても、マイナンバーと銀行口座の紐づけは大きなメリットがあるといえるでしょう。
 

相続時にも便利! マイナンバーと銀行口座の紐づけがもたらす意外なメリット

マイナンバーと銀行口座の紐づけは、相続手続きを円滑に進めるうえでも効果を発揮します。これまでは、相続が発生した後に故人名義の複数の銀行口座を家族が把握・確認するのが難しいケースがありました。
 
しかし、口座管理法(正式名称:預貯金者の意思に基づく個人番号の利用による預貯金口座の管理等に関する法律)に基づき、紐づけが進めば、金融機関も状況を把握しやすくなり、より迅速な対応が可能になると考えられます。
 
その結果、家族の精神的な負担が軽減され、手続きにかかる期間の短縮にもつながるでしょう。
 

まとめ

マイナンバーと銀行口座の紐づけには、プライバシーリスクを懸念する声もありますが、情報は法律や制度によって厳格に管理されています。
 
給付金の迅速な受け取りや相続手続きの簡素化など、利便性の高さを踏まえると、マイナンバーと銀行口座の紐づけは大きなメリットがあるといえるでしょう。正しい知識を持って活用することが、安心・安全な資産管理につながります。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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