友人に車を出してもらい「高速代の半額」を支払い→後日「全額負担が常識」と知りショック! 無免許なのですが“運転へのお礼”ってどうすべきなのでしょうか…?
高速代を半額だけ払ったら、後で「全額負担が常識」と聞いてショックを受けたという声もあります。特に運転免許を持っていない人は、どのようにお礼をすべきか分からないこともあるでしょう。
本記事では、友人の車に乗せてもらった際の費用負担について解説します。
CFP
高速道路料金はどう負担する?
友人の車に乗せてもらって高速道路を利用した場合、料金負担について明確なルールはありません。ただし、一般的には乗せてもらった側が全額または大部分を負担するケースが多いようです。
高速道路料金は、NEXCO(東日本・中日本・西日本高速道路株式会社)などが運営する道路の利用料金で、区間や距離によって金額が異なります。隣県への移動でも、数千円から1万円を超える料金がかかることもあります。
運転する友人は、ハンドルを握り続ける疲労や事故のリスクを負っています。そのため、乗せてもらった側が高速道路料金を負担することで、運転の負担に対する感謝を示すという考え方があります。
半額負担では、運転の労力に対する配慮が十分でないと感じる人もいるでしょう。
ガソリン代はどう考える?
ガソリン代の負担も悩ましい問題です。資源エネルギー庁の調査によると、2025年11月17日時点でレギュラーガソリンの全国平均価格は1リットルあたり169.8円となっています。
ガソリン代を計算するには、走行距離と車の燃費を考える必要があります。
例えば、往復200キロメートルのドライブで、燃費が1リットルあたり15キロメートルの車の場合、必要なガソリンは約13.3リットルです。169.8円で計算すると、ガソリン代は約2300円になります。
ただし、車の燃費は車種や運転方法によって大きく異なります。国土交通省が公表する燃費データでは、ガソリン乗用車の平均燃費はWLTCモード(国際基準の測定方法)で19.8キロメートル程度となっています。
ガソリン代については、「半額負担」または「実費の一部負担」といった形で分担することが一般的です。ただし、短距離の移動であれば、代わりに食事代を負担するなどの方法でお礼を示すこともあります。
食事代やその他の配慮は?
高速道路料金やガソリン代以外にも、感謝を示す方法はあります。多くの人が実践しているのが、食事代の負担です。
ドライブの途中や目的地での食事を、乗せてもらった側が全額または多めに負担することで、運転してくれた友人への感謝を表すことができます。サービスエリアでの休憩時のコーヒー代や軽食代を払うという方法もあります。
また、運転する友人が疲れないよう、助手席で会話を盛り上げたり、音楽を選曲したりすることも大切な配慮です。長距離に限らず運転時には眠気が大敵なので、適度な会話で眠気を防ぐサポートをすることも立派なお礼になります。
運転免許を持っていない人は、「自分が運転できないから」と引け目を感じる必要はありません。その分、金銭的な負担や気配りで感謝の気持ちを示せば良いのです。
まとめ
友人の車に乗せてもらった際の費用負担に、絶対的なルールはありません。ただし、運転する側の労力やリスクを考えると、高速道路料金は全額負担、ガソリン代は半額程度、食事代は多めに負担するといった形で感謝を示すのが一般的です。
大切なのは、運転してくれる友人への配慮と感謝の気持ちを形にすることです。状況に応じて柔軟に対応し、良好な関係を保ちましょう。
出典
資源エネルギー庁 燃料油価格定額引下げ措置
国土交通省 自動車燃費一覧(令和7年3月)ガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値の推移
執筆者 : 金子賢司
CFP
