【ロケットナウ】最近「お店と同じ値段・送料無料」と広告でよく見るけど、本当に“高くない”の? 実現できる仕組みとは?「Uber Eats」「出前館」との“実質負担”も比較

配信日: 2025.11.27
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【ロケットナウ】最近「お店と同じ値段・送料無料」と広告でよく見るけど、本当に“高くない”の? 実現できる仕組みとは?「Uber Eats」「出前館」との“実質負担”も比較
夕飯づくりが面倒な夜、ついフードデリバリーに頼りたくなることがあるのではないでしょうか。ただ、レシートを見ると「え、店頭よりかなり高い?」と内心ざわつくこともあるかもしれません。
 
そんな中、店頭と同じ価格で注文でき、しかも送料0円と話題になっているのが、最近広告などでもよく見かけるロケットナウ(Rocket Now)です。あまりの安さに「本当に大丈夫?」と気になるかもしれません。本記事では、ロケットナウの仕組みを分かりやすく整理します。
諸岡拓也

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

ロケットナウが「店頭価格・送料0円」を実現できる理由

一般的なフードデリバリーは、手数料や配達コストが上乗せされるため、店頭より高くなりがちです。一方ロケットナウは、以下のような仕組みを組み合わせることで「店頭価格・送料0円」を成立させていると思われます。
 

・シェア獲得を優先した先行投資
・店舗からの手数料収入
・広告、プロモーションによる収益
・自社物流による配送効率化

 
ロケットナウを運営するCoupangは、韓国発の大手IT企業で、強い資本力を背景に、短期的な利益より利用者拡大を優先する戦略を採用しています。
 
韓国で実績を上げた「まず無料で利用者を増やす」モデルを日本にも展開し、注文数の増加によって店舗側が手数料を支払う価値が高まりやすい構造をつくっていると思われます。
 

ロケットナウと他社の実質負担を比較

Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館は、商品代に加えて手数料や送料が発生するため店頭より割高になりがちです。一方、ロケットナウは店頭価格に近く、送料0円を掲げています。この違いがどの程度の差になるのか、各サービスの料金体系を比較してみます。
 

ウーバーイーツの実質負担

ウーバーイーツでは、商品小計の10%(最大350円)のサービス利用料に加え、店舗が設定する配達手数料が発生します。また、商品代金が780円未満の場合は150円の少額注文手数料も加算されます。
 

出前館の実質負担

出前館は、2025年3月17日から送料変動価格制を導入し、注文金額・距離・需給バランス等によって送料が変動します。加盟店配達でも0~500円の範囲で送料が設定され、ピーク時間帯は料金が高くなりやすい点に注意が必要です。出前館が配達する店舗で代引きを選ぶと、110円の手数料もかかります。
 
一方、2025年9月からは店頭と同じ商品価格で提供するトライアルを開始していますが、送料や支払い手数料などの追加費用が発生する点は変わりません。
 

ロケットナウを使うとどれだけ得になる?

ウーバーイーツや出前館は、店頭より割高な価格設定に加えて送料もかかるため、家族4人分では数百~数千円の追加負担になることがあります。 ロケットナウなら、基本的には店頭価格+送料0円のため、この差が積み重なると、月4回の利用で4000円前後、半年では2万4000円ほどの差につながる可能性があります。
 

ロケットナウを使う前に知っておきたい注意点

ロケットナウは、店頭価格・送料無料を大きく打ち出していますが、実際に利用すると例外が見られるのが実情です。
 
配送エリアや対象店舗が限られていたり、無料配送がキャンペーン条件によって変わったりする場合もあります。また、地域や時間帯によっては店頭と同じ価格で注文できないケースもあるため、利用前に対応エリアやキャンペーン内容を確認しておくと安心です。
 

家計に合ったデリバリーサービスの選び方

ロケットナウは、店頭同価格・送料無料で節約しやすい一方、現時点では利用できるエリアや店舗が限られます。 ウーバーイーツや出前館は、選べる店が多く、利便性では優れています。
 
節約したい日はロケットナウ、選択肢を重視したい日は他社というように、状況で使い分けるほうが現実的でしょう。こうした切り替えを意識することで、無理なく食費を抑えられます。
 

出典

ロケットナウ メインページ
 
執筆者 : 諸岡拓也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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