友人はいつも「グリーン車」、一方私は「普通車自由席」…。“5000円以上の差額”を払って新幹線の「グリーン車」に乗るメリットってなに?
普通車自由席を利用している方の中には、追加料金を払ってグリーン車に乗るメリットは何なのか、気になる方もいるのではないでしょうか。本記事では、グリーン車に乗るメリットや普通車自由席との差額などを解説します。
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目次
東海道新幹線の「グリーン車」と「普通車自由席」の差額は“5720円”
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)が運営するWebサイトアクセス検索から、2025年11月25日の始発における東京〜新大阪間を例にグリーン車と普通車自由席の料金を比較します。
新幹線に乗る際は、乗車券と特急券が必要です。乗車券は電車を利用する際に必ず購入する券のことで、特急券は新幹線や特急列車に乗るために必要な券のことを指します。東京〜新大阪間における乗車券の価格は8910円です。
一方、特急券は席の種類や乗車時期などによって価格が変動します。今回の例では、普通車自由席の特急券が4960円なのに対し、グリーン車の特急券は1万680円です。以上から、11月25日の始発における東京〜新大阪間のグリーン車と普通車自由席の差額は5720円となります。
“5000円以上の差額”を払って新幹線の「グリーン車」に乗る3つのメリット
ここからは、新幹線のグリーン車に乗るメリットを3つ紹介します。
メリット1:座席が広く快適性が高い
グリーン車は通常車よりも座席が少ない分、座席の幅が広く、ひじ掛け部分も大きくとられている傾向にあります。圧迫感なくテーブルを広げられるため、飲食やパソコンの作業もしやすいでしょう。また、リクライニングも深いため、長時間座っていても疲れにくいといわれます。
メリット2:車内が静かで環境が良い
自由席と比較して利用者が少なく、静かな環境で過ごしやすい傾向です。加えて近年の新幹線は車両設計の改良によって走行音が抑えられており、設備面でも静かに感じやすい環境が整っています。
メリット3:コンセントやフットレストなど設備が充実している
フットレスト(足置き)やコンセント、読書灯などの設備が充実しているのもグリーン車の特徴です。フットレストは足の疲れの軽減や血行不良・むくみへの対策などに効果があります。また、携帯の充電が減っても車内で充電できるため、移動中も安心して過ごせるでしょう。
年末年始などピーク期の「のぞみ」は全席指定で運行
東海旅客鉄道株式会社によると、お盆や年末年始などの大型連休は帰省や旅行などで利用客が増える時期です。これに伴い、長時間に及ぶホームの混雑を緩和するため、利用が特に集中する期間ののぞみは全席指定席となります。
東海道・山陽新幹線では、2025年12月26日~2026年1月4日まで全席指定席の対象期間です。期間中は指定席のみ予約・乗車可能で、特急料金は繁忙期で200円、最繁忙期で400円の割増となるため、帰省や旅行などで利用する場合は注意しましょう。なお、繁忙期・最繁忙期にはゴールデンウィーク・お盆・年末年始が該当します。
最繁忙期は座席が満席になることが多く、車内空間に余裕がなくなることで落ち着いて過ごせない場合があります。そうした時期には、利用者が比較的少ないグリーン車を選ぶことで、移動中のストレスを抑えられる可能性があります。
普通車指定席とグリーン車の差額も決して小さくありませんが、その分の快適性がどの程度かを体感しやすいタイミングともいえるでしょう。
まとめ
グリーン車と普通車自由席では5000円以上料金に差がありますが、グリーン車は車内でより快適な時間が過ごせるようになっています。具体的には、座席が広い点や車内が静かな点、設備が充実している点などがメリットです。
特に、普通車でも自由席を選べず、指定席での利用が前提となる全席指定席の運行期間は、追加料金による快適性の違いを体感しやすいタイミングといえます。そうした機会に一度グリーン車を利用してみるのも一案です。
出典
東海旅客鉄道株式会社 アクセス検索
きっぷのルール 特急券 特急列車を利用する場合のきっぷの組み合わせ
東海道・山陽新幹線からのお知らせ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
