「ウチのハイエースは普通車」という友人。ハイエースは「4ナンバー」のイメージですが、同じ車種でも“ナンバーが異なる”理由とは? 車検・維持費への影響も確認
本記事では、車の分類番号の意味とナンバーが変わることにより何が違ってくるのかについて解説します。
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ナンバープレートの分類番号の意味
ナンバープレートに記載の、3桁の数字の1桁目を見ると、その車の種別や用途が分かります。
1:大型トラックなどの普通貨物自動車
2:大型バスなどの普通乗合自動車
3:普通自動車
4、6:軽トラックなど小型貨物自動車
5、7:小型乗用車、軽自動車
分類番号の1桁目を取って、「1ナンバー」「2ナンバー」と呼ばれています。自家用車に普通自動車やコンパクトカー、軽自動車を選ぶ人が多いことから「3ナンバー」や「5ナンバー」が身近に感じるのではないでしょうか。
同じ車種でもナンバーが違うこともある
分類番号は、車両の大きさだけでなく、排気量や積載量などで分けられているため、同じ車種でもグレードや用途によりナンバーが違うことがあります。例えば、同じハイエースであっても、バンやワゴンなどタイプにより3ナンバー、4ナンバー、1ナンバーなどさまざまです。
4ナンバー、1ナンバーは貨物自動車に該当するため、普通自動車よりも荷物搭載スペースが広いことや、搭載口が大きいなどの特徴が挙げられます。
ナンバーが変わると何が違うの?
ナンバーが変わると、車検代や自動車税、任意保険料などの違いがあります。3ナンバーや5ナンバーの場合は車検が2年に1回(新車の時は3年)ですが、1ナンバーや4ナンバーの場合は年に1回車検が必要です。
車検の回数だけで比較すると、2年に1回である3ナンバーや5ナンバーがお得に感じますが、4ナンバーは3ナンバーに比べて自動車重量税が安くなるので、全体の出費で見るとあまり変わらない、または4ナンバーのほうがお得になる場合もあります。
また、自動車税も3ナンバーが総排気量に応じて金額が変わるのに対して、4ナンバーは2トン以下であれば1万1500円、2トン以上3トン以下であれば1万6000円と決まっており、4ナンバーのほうが安くなる傾向です。
3ナンバーと4ナンバーで比べると、4ナンバーのほうが維持費は抑えられる傾向にありますが、3ナンバーは乗用車なので乗り心地が良い、高速道路のETCで休日割引が適用されるなどのメリットがあります。
ナンバーにより車検の頻度や維持費が変わる
車は車両の大きさや排気量、積載量で分類されており、ハイエースのような大きな車ではタイプや用途によりナンバーが変わる場合があります。貨物自動車扱いになる1ナンバーや4ナンバーになると、車検が年に1回となり手間がかかりますが、全体で見ると普通自動車より維持費が抑えられる傾向です。
一方、3ナンバーは乗用車となるため乗り心地が良かったり、高級感が感じられたり、高速道路の休日割引が適用されるなどのメリットがあります。ナンバーにより車検の頻度や維持費が変わりますが、どちらも良さがあるのです。
出典
国土交通省 ナンバープレートの機能
東京都主税局 自動車税種別割
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
