銀行で“200万円”引き出そうとしたら警察に通報された! 自分のお金なのになぜでしょうか…?
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金融機関は「大口現金取引」に際し警察への連絡が必要
2007年に制定された犯罪収益移転防止法(犯収法)に伴い、金融機関は大口現金取引に際し、十分な確認が求められています。
具体的には、口座開設や10万円を超える現金のお振込み、200万円を超える大口現金取引などを行う場合、金融機関は本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証など)による氏名・住所・生年月日や取引目的、職業などの確認を行うようです。
確認の基準や方法は金融機関によって異なり、例えば三菱UFJ銀行のホームページには「振り込め詐欺等被害の拡大を受け、警察当局より高齢のお客さまからの高額現金払い戻しならびにお振込みに際し、お声かけによる十分な問診の実施と警察への連絡を求められています。」と記述されています。
また、説明によってもなお振り込め詐欺の疑いがある場合、警察当局への連絡と出動要請を行なうことがあるようです。掲題の方は詐欺防止目的で警察に連絡が行った可能性もあります。
「大口現金」をスムーズに引き出す3つのポイント
大口現金をスムーズに引き出すためには、以下の3ポイントに注意しましょう。
ポイント1:公的な身分証明書を用意する
金融機関では犯罪被害防止などを目的として、各種取引の際に本人確認書類の提示や取引目的の申告を求められるケースがあるようです。確認が取れない場合は取引できない可能性もあるため、事前に公的な身分証明書を用意しましょう。
ポイント2:金融機関にあらかじめ相談する
一部の金融機関では、高額な現金を引き出す際、事前に申し出ておく必要があるようです。犯罪リスクも考慮し、大口取引を予定している場合は金融機関にあらかじめ相談しておいた方がよいでしょう。
ポイント3:信頼できる家族に代理人を依頼する
高齢者の預金引き出しは、認知症リスクへの対応や金融機関の社会的責任のため、制限されるケースがあるようです。万が一に備えて、信頼できる家族に代理人を依頼することで、緊急時の対応がスムーズになるでしょう。
「振り込め詐欺」などの被害に遭わないための3つのポイント
最後に、オレオレ詐欺や還付金詐欺といった振り込め詐欺の被害に遭わないためのポイントを3つ紹介します。
ポイント1:慌てず冷静に対処する
振り込め詐欺の主な手口として、被害者を慌てさせて判断力を奪う手口が挙げられます。怪しい電話がかかってきた際に「これは詐欺かも」と冷静になれるよう、詐欺の手口を書いたメモを貼っておくとよいでしょう。
ポイント2:家族など信頼できる人に相談する
電話でお金の話が出た場合、一度電話を切って家族や親族などの信頼できる人へ相談するのも効果的です。ただし、振り込め詐欺では息子や孫になりすますケースもあるため、本当のご家族かどうか確認できるような合い言葉を決めておくと安心かもしれません。
ポイント3:金融機関や警察にも相談する
家族本人からお金に関わる電話がきたとしても、その家族が振り込め詐欺に遭っている可能性があります。自分だけで判断するのは危険なため、警察や金融機関などにも相談しましょう。
まとめ
大金を引き出すと警察に連絡が行く背景には、金融犯罪被害の防止などの目的があるようです。
大口取引の予定がある場合は、事前に金融機関へ相談したり、公的な身分証明書を用意したりすることで、スムーズな取引ができるかもしれません。詐欺被害を減らすためにも、お金関係の電話がかかってきたら信頼できる人へすぐ相談し、冷静に対処しましょう。
出典
株式会社三菱UFJ銀行 当行店頭での大口現金払い戻しのお申出に際してのお願い
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
