【実録】トラブルで「一般レーン」から“高速”に進入! この場合「ETC割引」を適用する方法とは? 筆者の体験ももとに解説
休日や深夜のETC割引が適用されるかどうかで料金は変わりますし、平日のETC割引(ポイント還元)は月間の利用回数によって還元率が変わります。場合によっては、「ETCレーンを通れなかったから数千円損をした」となるかもしれません。
本記事では、高速道路の料金所でETCレーンを通れなかった場合の割引の有無や、割引を受けるための対処法を解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
目次
長距離では2000円以上の差も! ETC割引の重要性
ETC割引が適用されるか否かは、家計にとって非常に大きな問題です。
例えば、休日に東北自動車道の「浦和インターチェンジ」から「仙台宮城インターチェンジ」まで普通車で走行した場合、ETC割引を使えば5430円で済むものの、通常料金の場合は7440円もかかります。片道だけで2000円以上の差額が発生するのです。
また、平日は月間の利用回数に応じて「ETC 平日朝夕割引」を受けられます。NEXCO東日本の場合は、平日の午前6時~9時と午後5時~8時までの間に利用した回数が、月間5回以上の場合は割引対象区間の通行料金のうち最大100キロメートル相当分の30%、10回以上の場合は50%の還元が受けられる仕組みです。
「1回ETCを使えなかったから月間利用回数が4回、または9回にとどまった」となってしまうと、還元されるポイント額に大きな影響が出てきます。
一般レーンから入ってもETC割引を適用できる
入口でETCレーンを通れない場合でも、ETCに関する各種割引を受けられます。
NEXCO東日本は、「入口でETCレーンが閉鎖していたためにETC走行できなかった場合でも、ETC割引を利用することができます」としており、「深夜割引・休日割引」「平日朝夕割引」「ETCマイレージサービス」「ETC障害者割引」の全てを適用可能です。
実は筆者も、ETCレーンが数台の車で完全にふさがれてしまい、やむなく一般レーンで通行券を取り高速道路に進入した経験があります。
「本当に割引されるのだろうか」と不安な気持ちで高速道路を走り、目的地の料金所に到着……係員のいる一般レーンに入り、「入口のETCレーンを通れなくて」という言葉とともに通行券とETCカードを手渡しました。すると、「ETCの車載器はついていますか?」と聞かれ、ついていることを伝えると、ETC割引が無事に適用されたのです。
要注意! 通行券を取った帰りに「出口のETCレーン」へ誤進入しないための対策
こういったイレギュラーなケースでは、高速道路を降りる際、ETCレーンに誤進入しないように細心の注意を払わねばなりません。
普段からETCを使っている人の場合、無意識にETCレーンに進入してしまうこともあるでしょう。しかし、ETCの入場履歴がないためバーが開かない可能性が考えられます。すると、バーに激突したり、急ブレーキを踏んで後続車に追突されたりといった事故に発展する可能性もあるのです。
筆者の場合はこれを防ぐために、出口の料金所の直前のサービスエリア・パーキングエリアでいったん車を停め、ETCカードを抜くという対策を取りました。意図は次の2つです。
・ETCカードを抜いておくことで、料金所の直前で「ETCカード未挿入お知らせ」アナウンスを期待できる
・一度車を停めて頭をすっきりすることで誤進入を防ぐ
同乗者がいる場合は、「ETCレーンに入りそうになったら声をかけて」などと伝えるなど、誤進入を防ぐ工夫が重要です。
ETCレーンが使えない場合でも冷静に対応しよう
高速道路の入口でETCレーンが使えなくても、出口の有人レーンで通行券とETCカードを係員に渡せば、しっかりとETC割引は適用されます。ただし、普段と違い出口でも一般レーンを通る必要があり、事故を起こさないように注意が必要です。
「割引が使えるのかな」などと考えながら高速道路を走ることで、事故につながるかもしれません。正しい知識を知っておくことで、ドライブを安全でお得なものとしましょう。
出典
東日本高速道路株式会社 ETC 休日割引
東日本高速道路株式会社 ETC 平日朝夕割引
東日本高速道路株式会社 入口でETCレーンが閉鎖していてやむを得ず通行券を取って走行した場合、ETC割引を適用させるにはどうすればいいですか。
執筆者 : 浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
