妹から突然「結婚式のご祝儀は5万円ね」と指定されました。相場3万円ですが、家族ですし高い金額を払うべきでしょうか?

配信日: 2025.12.03
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妹から突然「結婚式のご祝儀は5万円ね」と指定されました。相場3万円ですが、家族ですし高い金額を払うべきでしょうか?
結婚式のご祝儀は、関係性や地域などによって金額の相場が異なるため、いくら包めばよいのか悩む方も多いものです。特に、兄弟姉妹など近しい親族の場合、相場より高い金額を期待されることもあるかもしれません。
 
今回のように、妹から「ご祝儀は5万円で」と明確に金額を指定されたケースでは、相場とのギャップやその妥当性に疑問を感じる方もいるでしょう。この記事では、結婚式のご祝儀の相場や金額の考え方について、客観的なデータをもとに解説します。
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ご祝儀の一般的な金額はどれくらい?

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の「第6回婚礼に関するアンケート調査」(令和5年度実施)によれば、新郎新婦との関係別結婚式のご祝儀の平均額はおおむね以下のようになっています。


・友人:3万960円(最多回答額3万円)
・同僚:3万1696円(最多回答額3万円)
・叔父/叔母:8万1629円(最多回答額5万円)
・従兄弟/従姉妹:3万4635円(最多回答額3万円)
・上記以外の親戚:11万7568円(最多回答額10万円)
・兄弟/姉妹:6万52円(最多回答額3万円)

今回のように「兄弟/姉妹」にあたる場合、平均額は6万52円とやや高めですが、最多回答額は「3万円」である点が注目されます。つまり、相場としては3万円~5万円あたりで幅があり、関係性や地域、家族間の考え方によっても異なることが分かります。
 
ご祝儀の金額は、形式的な「正解」があるというよりも、慣習や相互の価値観によって成り立っている面が大きく、無理のない範囲で気持ちを込めて包むという考え方が基本となります。
 

妹からの「指定」に戸惑うのはなぜか?

妹から「ご祝儀は5万円ね」とあらかじめ指定された場合、金額そのものよりも「形式的なものに対して具体的な金額を要求された」という点に戸惑いを覚える人もいるかもしれません。
 
通常、ご祝儀は出席者が自分の立場や関係性、経済的余裕に応じて「気持ち」として包むものと考えられています。金額を指定されることで、そうした「贈る側の自由」が制限されてしまったように感じられるのかもしれません。
 
また、「相場3万円」という感覚を持っていた方にとっては、金額の指定が一方的で負担に感じられる可能性もあります。特に、兄や姉としてこれまで多くのサポートをしてきた立場であれば、「気持ちとして包むつもりだったが、言われ方によって印象が変わった」と感じることもあるでしょう。
 
とはいえ、結婚式にかかる費用は非常に高額です。新郎新婦がある程度の収支バランスを考えてご祝儀を見込んでいるケースも多く、悪気があったとは限りません。あくまで経済的な背景や周囲とのバランスを踏まえての発言だった可能性も考えられます。
 

自分の負担や関係性を踏まえた判断を

ご祝儀の金額は「立場」と「気持ち」のバランスで考えることが大切です。妹の結婚式に参列する立場であれば、相場として5万円を包むのは妥当といえます。ただし、経済的に余裕がない場合や、すでに別の形で支援をしている事情があるなら、必ずしもその額にこだわる必要はありません。
 
また、「金額を指定されたことが気になる」という場合には、その気持ちを率直に伝えることもひとつの方法です。「その金額はちょっと厳しい」と伝えることで、お互いの誤解が解ける場合もあります。
 
なお、金額を下げる場合は、包む金額を「偶数」にしないよう注意が必要です。一般的に、偶数は「割り切れる=縁起が悪い」とされ、避けられる傾向にあります。包む金額が偶数であっても、お札の枚数を奇数にするために1万円札と5000円札を組み合わせるという工夫をするケースもあります。
 

まとめ

結婚式のご祝儀は、関係性と地域的な慣習などによって金額に幅があります。妹から「5万円で」と言われたとしても、それは兄弟姉妹としては相場の範囲内であり、決して非常識な額ではありません。
 
ただし、ご祝儀はあくまで「贈る側の気持ち」であるべきものと考えられます。経済的な事情や関係性を踏まえて無理のない範囲で判断することが重要です。金額を指定されたことに違和感を持ったなら、冷静にコミュニケーションを取ることで、互いに納得できる対応ができるかもしれません。
 
大切なのは、形式よりも家族の関係性を良好に保つことです。そのためにも、ご祝儀の金額に込めた「気持ち」が相手にきちんと伝わる形を選ぶことが大切です。
 

出典

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)第6回婚礼に関するアンケート調査報告書(令和5年度実施)集計結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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