年末は「大阪の実家」に帰省予定です。東京から新幹線で「片道1万5000円」ほどかかりますが、飛行機は“1万円”ほどですよね? 空港まで「時間・費用」がかかりますが、実際どちらが安いでしょうか?

配信日: 2025.12.05
この記事は約 3 分で読めます。
年末は「大阪の実家」に帰省予定です。東京から新幹線で「片道1万5000円」ほどかかりますが、飛行機は“1万円”ほどですよね? 空港まで「時間・費用」がかかりますが、実際どちらが安いでしょうか?
年末年始の帰省時期になると、移動手段として新幹線と飛行機のどちらを選ぶべきか迷う人が多くなると思います。料金は時期によって大きく変動し、判断材料は移動時間、手続きの手間、遅延リスクなど多岐にわたります。
 
本記事では、東京~新大阪間の移動について、家族連れ・一人旅・出張などさまざまなケースを想定し、それぞれの目的に適した選び方を解説します。
諸岡拓也

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

移動の負担を抑えたいなら新幹線

新幹線は、移動全体の負担が少ないという点が利用者が多い理由の1つです。料金は、年末年始の繁忙期、東京から新大阪で1万5000円前後(指定席)となり、通常期より200~400円高くなります。
 
移動時間は列車によって異なり、最速ののぞみで約2時間20分、こだまでは約3時間50分です。
 
新幹線が選ばれる主な理由は次のとおりです。
 

・出発直前でも利用しやすい
・搭乗手続きや保安検査が不要
・駅到着から乗車までの動線がシンプル

 
料金だけを見ると割高に感じますが、移動全体の負担を抑えたい場合に適した移動手段です。
 

安くて早いのは飛行機のLCC

飛行機は早割やLCC(格安航空会社)を利用することで、料金が最大で1万円前後まで下がり、条件によっては新幹線より低コストで移動できる場合があります。
 
一方、ANAやJALの通常運賃は2万円台、予約状況によっては3万円台になることもあり、選ぶ航空会社によって料金差が大きい点が特徴です。
 
飛行機が選ばれる主な理由は次のとおりです。
 

・移動時間は約1時間と短い
・早割やLCCを使うと大幅に費用を抑えられる
・マイルやラウンジなど付加価値を重視する人と相性が良い

 
なお、空港までの移動や保安検査を含めると、全体の所要時間は新幹線と同程度になることがあります。さらに、飛行機は気象条件や混雑の影響を受けやすいため、状況によっては遅延や欠航が発生しやすく、到着時刻の見通しが立ちにくい場合があるので注意が必要です。
 

結局どっちが良い? 目的別に見た最適な移動手段

移動手段の最適解は、利用する人の目的や状況によって大きく変わります。ここでは、代表的な3つのケースに分けて整理します。
 

家族連れでの帰省:新幹線が最適

家族連れの場合は、新幹線の利便性が高いと言えます。駅構内の移動が比較的シンプルで、荷物が多い状況でも負担が軽減されやすいためです。特に小さな子どもがいる家庭では、空港での長い導線や混雑した保安検査場を避けられる点が安心材料です。
 

一人旅・費用優先の場合:飛行機が最適

一人旅や費用を抑えたい人の場合、飛行機の早割やLCC(格安航空会社)が有力候補です。荷物が少ない場合は、空港までの移動や手続きの負担が比較的小さく、移動時間を短くしつつコストを抑えられます。
 

出張・仕事をしながら移動する場合:新幹線が最適

出張など、移動中にも作業する必要がある場合は新幹線が適しています。車内でPC作業をしやすい環境が整っており、到着後すぐに市街地へアクセスできる点も業務効率化につながります。
 

移動手段の最終結論と判断のポイント

新幹線か飛行機か、といった移動手段の選択は、費用だけでなく「時間」「手間」「安定性」のどれを優先するかで結論が変わります。
 
家族連れで安心して移動したい場合は新幹線が適しており、費用を抑えたい一人旅では飛行機の早割が適しています。出張では車内で作業しやすく、市街地へアクセスしやすい新幹線が便利です。
 
自身の状況や目的を整理することで、負担の少ない移動手段を選びやすくなります。快適な旅となるように、事前によく比較して自分に合った移動手段を選べると良いですね。
 
執筆者 : 諸岡拓也
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問