義実家に帰省するだけで「交通費7万円+お年玉」で家計がピンチ。義実家にお金を包むべきでしょうか? それとも手土産でOKですか?
そこで本記事では「帰省したときは義実家にお金を包むべきか? 」「帰省する際の手土産の相場はどのくらいか? 」について解説します。手土産については相場だけでなく基本的なマナーについても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー
私がFP相談を行うとき、一番優先していることは「あなたが前向きになれるかどうか」です。セミナーを行うときに、大事にしていることは「楽しいかどうか」です。
ファイナンシャル・プランニングは、数字遊びであってはなりません。そこに「幸せ」や「前向きな気持ち」があって初めて価値があるものです。私は、そういった気持ちを何よりも大切に思っています。
帰省したときは義実家にお金を包むべきか?
株式会社小学館が運営するサイト「kufura」が20代から50代の既婚男女を対象に実施したアンケートによると、「家族で実家(義実家を含む)に宿泊する人のうち、お金を渡したことがあるのは約4人に1人」です。
このアンケートからは、実家・義実家にお金を包む人は一定数いるものの、「お金を包むべき」とまではいえないことが分かります。
ちなみに、お金を渡す理由については「経済的負担を減らしたい」「お金を渡した方がこちらの気持ちが楽になる」「滞在費や両親への援助として渡す」などが挙げられています。
一方、お金を渡さない理由としては「お土産を買って行く」「毎月仕送りをしている」「いらないと言われる」などが挙げられています。
このように見ていくと、実家や義実家に帰省する際、お金を渡すのか手土産を渡すのか、あるいは特に何も渡さないのかは、普段の両親と関係性が影響しているといえます。したがって、本事例のような場合には、家族と相談した上でどうするのかを決めても良いのではないでしょうか。
帰省する際の手土産の相場はどのくらいか?
実家・義実家へ帰省する際の手土産の相場は2000円から5000円程度です。手土産の金額に特別な決まりはないため、滞在日数に応じて手土産を選ぶのが良いでしょう。
例えば日帰りなら2000円程度、泊まりなら5000円程度といった具合です。また、義実家への手土産は実家への手土産よりも少し価格帯を上げたものを用意することが多いようです。
ちなみに、「のし」は必須ではありませんので、のしを付けなくても失礼にはあたりませんが、付けることで丁寧な印象になります。義実家への手土産にはのしを付けても良いでしょう。のしを付ける場合は、水引きは「紅白」「蝶結び」を選び、表書きは「御土産」「御挨拶」などと書きます。
また、手土産は、玄関での軽いあいさつのあと、部屋に通されてから渡すのが基本です。ただし、要冷蔵品などすぐに保管が必要な場合は、玄関先で「冷蔵庫に入れていただけますか?」と一言添えて渡してもかまいません。
手土産が紙袋などに入っている場合は紙袋から取り出し、品物の正面が相手に向くようにして渡します。このとき、「お口に合うとうれしいです」「お好きだと聞いたものですから」などの一言を添えると、より気持ちが伝わります。
まとめ
本記事では「帰省したときは義実家にお金を包むべきか? 」「帰省する際の手土産の相場はどのくらいか? 」について解説しました。まとめると、以下のとおりです。
・帰省したときは「義実家にお金を包むべき」とまではいえない(必須ではない)
・帰省する際の手土産の相場は2000円から5000円程度
義実家にお金を包むことについて決まりがあるわけではなく、お互いの関係性によってお金を包むのか包まないのかは変わります。お金を包む代わりに手土産を渡すことによって気持ちを伝えるという方もいますので、必ずしもお金を包まなければならないということはありません。
手土産の相場には幅がありますが、これは滞在日数や相手が実家なのか義実家なのかによる振れ幅です。日帰りなどで滞在日数が短ければ2000円程度、泊まりであれば5000円程度、義実家への手土産は実家の手土産よりも価格帯を少し上げるといった具合です。
本記事では手土産の「のし」や「渡し方」についても解説しています。お金を包むにしても手土産を渡すにしても、大切なのは相手に対する気持ちではないでしょうか。本記事が少しでも参考になれば幸いです。
出典
Kufura「実家への帰省で『滞在中の費用』は渡すべき?渡す派・渡さない派、それぞれの理由も調査」
アトリエギフト【シーン別】手土産の相場|失敗しない選び方やマナーを徹底解説」
シュゼットブログ「帰省土産の相場は?義実家や高齢の両親に喜ばれる手土産の選び方」
執筆者 : 中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー
