【実録】免許更新なら「3000円程度」で済むのに、うっかり放置で“10万円”に! 更新忘れに気づいた「意外な理由」とは? 再取得の費用もあわせて解説
本記事では、筆者の夫の体験をもとに、どれくらい放置すると危険なのか、更新を忘れていたことに気づいた意外な理由、そして更新忘れを防ぐための対策について解説します。
FP2級、日商簿記2級、宅建士、賃貸不動産経営管理士
免許更新をどれくらい放置するとまずい?
運転免許の更新は誕生日の前後1ヶ月が目安で、講習料と合わせて3000円前後かかります。更新日を過ぎてもすぐに手続きできなくなるわけではなく、数ヶ月以内であれば追加講習などで更新が可能です。
しかし、放置期間が長くなると対応が変わります。免許失効から6ヶ月を超え1年未満の場合は、普通仮免許や中型仮免許など、取得していた免許の種類に応じた仮免許を取得できます。この場合、学科試験や技能試験は免除されますが、交付されるのは仮免許証で正式な運転免許証ではありません。
失効から1年を超えると、教習所での試験を受けて免許を最初から取り直す必要があります。つまり実務上の節目は6ヶ月と1年以上の2つで、これを超えると手続きも費用も一気に増える可能性があります。
6ヶ月以上放置した夫が更新に気づいた意外な理由とは
筆者の夫は免許更新を6ヶ月以上放置していましたが、意外なきっかけで失効に気づきました。それは、令和7年度定額減税補足給付金(不足額給付)の提出書類を郵送した後、市役所から「免許の有効期限が切れている」と電話で指摘されたことです。
この連絡がなければ、筆者の夫は1年以上気づかずに放置していた可能性すらあります。本来、免許更新の時期になると誕生日の前後1ヶ月に合わせて「運転免許証更新連絡書(通知ハガキ)」が届きますが、仕事の忙しさや見落としで気づかないこともあります。この出来事を受け、筆者自身もあらためて免許証の有効期限を確認しました。
再取得にかかる費用は10万円以上になるケースもある
免許は有効期限を過ぎて6ヶ月を超えると失効扱いになり、通常の更新手続きはできなくなります。ただし、失効から1年以内であれば、適性試験に合格することで普通仮免許を取得することが可能です。
しかし、あくまで仮免許であるため、その後は路上教習を受け、本免許を取り直す流れになる場合があります。手続きや必要な費用は都道府県ごとの公安委員会規定で異なり、教習所のコース設定によっても変動します。
例えば東京都では、失効後に仮免保持者として再取得を目指す場合、8万円~13万円程度の費用が見込まれています。
参考までに、仮に免許を新規取得すると20万円以上かかることが多く、失効後は仮免許からの再取得となるため、その分の費用が発生する点に注意が必要です。また普通免許と自動二輪免許など複数所持している場合は、免許区分ごとに教習や試験が必要となるため再取得にかかる費用も手間も上がります。
更新忘れを防ぐための対策
免許の更新忘れを防ぐ方法は、主に2つです。
1つ目は「毎年誕生日に免許証の有効期限を確認する」ことを習慣化すること。我が家でも今回の件を機に、家族で誕生日に必ず確認するルールを取り入れました。
2つ目は、マイナンバーカードと免許証を紐付けておく方法です。マイナ免許は更新手続きには対応していますが、更新時期の通知機能は現時点では一部地域のみのため、今後の改善を見守る必要がありますが、アナログ的な確認とデジタルの仕組み、両方で対策をとっておくと安心でしょう。
出典
警察庁 日本在住で日本の運転免許をお持ちの方
警察庁 やむ得ない理由がなく、失効後6か月を超えて1年以内の手続き
執筆者 : 村吉美佳
FP2級、日商簿記2級、宅建士、賃貸不動産経営管理士
