「1日最大1200円」って書いてあったのに、休日料金で1万円近い料金でした……。駐車場の料金看板、どこを見れば“本当の上限”が分かるの?
本記事では、どこを見れば「本当の料金」が分かるのか、駐車場の料金看板で注意して見るべきポイントを解説します。
ファイナンシャル・プランナー
中小企業診断士
早稲田大学理工学部卒業。副業OKの会社に勤務する現役の理科系サラリーマン部長。趣味が貯金であり、株・FX・仮想通貨を運用し、毎年利益を上げている。サラリーマンの立場でお金に関することをアドバイスすることをライフワークにしている。
駐車料金の適用条件について
「1日最大1200円」と大きな文字で書かれていたとしても、その金額が常に適用されるものではありません。同じ看板に書かれている適用条件(場合によっては小さな文字で書かれています)によって金額が変わってきます。以下で、その内容について解説します。
1. 適用される「曜日」
今回のケースでは、休日料金が適用されたものでした。例えば、看板に「平日最大1200円(8時~21時)」や「土日祝日は、最大料金の適用なし」などといった表記がしてあったと考えられます。
つまり、今回のケースは、後者の表記のような最大料金が適用されず、通常料金が時間に応じて加算され、結果的に大きな金額になったことが考えられます。
2. 適用される時間帯
例えば、「昼間(8時~20時)最大1200円」や「夜間(20時~8時)最大600円」など時間帯によって最大料金が決まることもあります。時間帯によって、駐車料金が変わるケースについては、昼間と夜間の両方に駐車時間がまたがっている場合、それぞれの最大料金が個別に適用されるのかどうかも確認が必要です。
3. 「1日最大」の「1日」の意味
入庫から24時間(1日)なのか、当日限り(その日の24時まで)なのかを確認する必要があります。入庫から24時間の場合には、駐車時間が24時間を超えると、再度最大料金(または通常料金)が加算されます。
また、当日限りの場合には、夕方に駐車しても、日付が変わる(24時になる)とその最大料金はリセットされ、翌日からは通常料金や新しい最大料金が適用となるため特に注意が必要です。
駐車場の料金看板で注意して見るべきポイント
料金看板の大きな文字だけを見るのではなく、上記のような適用条件がないのかを注意深く確認する必要があります。特に、日付に関する条件や小さな文字で書かれている条件もしっかり読むことが重要です。
なお、「土日祝」やイベント・催事などが原因で駐車場の混雑が想定される「特定日」は、最大料金の適用自体がない、あるいは最大料金が極端に高く設定されている場合もあるため要注意です。次に、こういった駐車代金トラブルを防止するためのチェックポイントをまとめておきますので、参考にしてみてください。
1. 「最大料金」の看板に書かれている大きな文字だけでなく、同じ看板に書かれている適用条件(平日・休日、入庫から24時間、当日限り等)をしっかり確認する。
2. 駐車する日が「休日」もしくは「祝日」あるいは、「特定日」であれば、休日料金の最大金額とその適用条件を必ず確認する。
3. 最大料金が「当日限り(例:24時まで)」の場合は、日付が変わる前に出庫できるか検討する。
まとめ
「最大料金」の表示は、適用条件が細かく設定されていることが多く、見落としやすいです。後悔することがないよう、上記で解説したチェックポイントを活用し、駐車場に掲示されている看板をよく確認するようにしましょう。
執筆者 : 堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー
