大阪から福岡への帰省は毎回「新幹線」を利用しています。ママ友に「ぜいたく」と言われたのですが、そうなのでしょうか?
しかし「新幹線は在来線やバスなどと比較して運賃が高い」というイメージを持つ人もおり、新幹線での移動を「ぜいたく」と評する人もいます。
そこで本記事では、新幹線での移動は「ぜいたく」なのか、大阪~福岡を新幹線で移動するのに必要な運賃と、ほかの公共交通の料金を比較します。
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大阪から福岡間の新幹線運賃
まず、大阪から福岡へ新幹線で移動する場合の運賃を見ていきましょう。以下の条件で移動するものと仮定します。
・切符種類:片道自由席(割引なし)
・乗車券:紙の切符(割引なし)
・区間:新大阪駅~博多駅
・出発日時:2025年11月26日(水)午前8時発
・乗車列車:さくら545号(山陽・九州新幹線)
・所要時間:2時間36分
以上の条件の場合、特急券が「4960円」、乗車券が「9790円」であり、合計1万4750円の運賃がかかります。
ほかの交通手段との運賃比較
続いて、ほかの交通手段の場合、いくらの運賃がかかるか比較していきましょう。比較対象は、在来線、高速バス、フェリーです。
出発日は上記と同日にし、片道の運賃で計算します。交通手段によって、空港や港、駅など出発場所や到着場所が異なりますが、各地点までの交通費は割愛しています。
なお年末年始やお盆などの繁忙期は、高速バスやフェリーでは通常期より運賃が大きく上がることがあります。一方、新幹線は指定席料金が数百円程度上がるだけで、大きな変動はありません。
在来線
在来線を乗り継いで行く場合、8時台では以下の候補が見つかりました。
・新大阪駅発~博多駅着
・乗り換え:6回
・所要時間:12時間14分
・運賃:1万180円
在来線を利用すると、新幹線よりも約4500円安いですが、所要時間は4倍以上になります。また乗り換えをする必要があるため、手間にもなるでしょう。
高速バス
高速バスの場合、座席の種類によって値段が異なります。以下2つの便を例としてご紹介します。
・区間:大阪難波~福岡博多
・所要時間:8時間40分
・座席種類:4列標準シート
・運賃:3400円(特割)
・区間:大阪梅田~博多
・所要時間:9時間30分
・座席種類:3列ワイドシート
・運賃:6500円
高速バスを利用すると、新幹線と比較して大幅に運賃が安くなりました。ただし所要時間は3倍以上長くなります。
フェリー
フェリーの運賃は、客室によって大きな差があります。例として、あるフェリー会社における最安運賃は以下の通りです。
・区間:大阪南港~新門司港
・客室種類:エコノミーまたはツーリスト
・所要時間:約12時間30分
・運賃:7590~8910円
フェリーの運賃は新幹線のおおむね半額か、半額より少し高い程度です。ただしシーズンによって変わるほか、上級クラスの客室だと新幹線より高くなる場合もあります。またご紹介した旅程は夜を挟んでの移動になり、所要時間も新幹線の4倍以上です。
長距離移動は何を重視するかで価値が変わる
今回ご紹介した交通手段に限っていえば、新幹線が最も高い運賃となりました。新幹線での移動をぜいたくと見るかどうかは人によって判断が異なるでしょう。
運賃だけで比較すると、高速バスやフェリーがよい選択肢となる場合があります。しかし、所要時間も含めて比較すると、新幹線が最も理想的な手段と感じる人もいるでしょう。
各交通手段を利用するためには、駅や港、バス停など該当する場所へ移動する必要があります。その際にかかる交通費や所要時間も含めて検討するとよいでしょう。
新幹線は運賃が高めだが所要時間も考慮すると「ぜいたく」とは言い切れない
新幹線は今回比較したなかでは、最も運賃が高い移動手段でした。しかしママ友が言うように「ぜいたく」であるかどうかは人によって判断が異なると言えます。
長距離の帰省でも、新幹線なら乗り換えがなく所要時間も短いため、快適に移動できるでしょう。一方で、安い交通手段は節約できる反面、移動に時間がかかるため、疲れやすく感じることもあります。
帰省のための一時的な出費であれば、新幹線の利用もぜいたくとは言い切れないでしょう。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 えきねっと 新幹線・JR特急列車を探す
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
