引越しで大型ごみがたくさん出ます。不用品回収車にテレビや冷蔵庫を出しても大丈夫でしょうか?あとから料金を請求されることはありませんか?

配信日: 2025.12.11
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引越しで大型ごみがたくさん出ます。不用品回収車にテレビや冷蔵庫を出しても大丈夫でしょうか?あとから料金を請求されることはありませんか?
引っ越し準備を進めていると、思った以上に大量の大型ごみが出てくるものです。
 
特にテレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電は場所を取り、処分方法も一般的な粗大ごみとは異なるため、どう処分するべきか迷う方も少なくありません。そのなかで、「不用品回収車」の存在を目にし、手間なく回収してもらえそうだと感じる人もいるでしょう。
 
しかし、実際に不用品回収車へ家電製品を出すことは安全なのでしょうか。追加請求されるなどのトラブルはないのでしょうか。本記事では、引っ越し時の大型家電処分における注意点と、安心して利用できる方法を詳しく解説します。
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不用品回収車にテレビ・冷蔵庫を出してもよいのか?

結論から言うと、不用品回収車にテレビや冷蔵庫などの家電リサイクル法対象品を出すのは避けるべきです。
 
これは、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの4品目は「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」によって処分方法が厳密に決められているためです。正規の手続きを踏まない回収業者に依頼すると、違法処理につながったり、環境汚染の原因となったりする恐れがあります。
 
また、自治体も注意喚起をしており、「回収車での“無料回収”や“格安回収”は特にトラブルが多い」としています。
 
経済産業省によると、不用品回収車の中には、無許可で営業している業者も存在し、不法投棄や不適正処理などの事例が報告されています。
 

あとから高額な料金を請求されるケースも

不用品回収車にまつわるトラブルで最も多いのが、「無料」や「格安」をうたいながら、積み込み後に高額な料金を要求されるケースです。
 
よくある例は以下のとおりです。
 

・回収後に「処分費用」「運搬費用」を理由に数万円を請求される
・見積もりと称して家に上がり込み、不用品の追加回収を強要される
・支払いを拒むと威圧的な態度をとられる

 
これらは各地の消費生活センターにも多数寄せられている典型的な相談内容です。“無料回収”のうたい文句を信用してしまうと、結果的に引っ越し費用より高額になってしまうこともあるため注意が必要です。
 

安全に大型家電を処分する方法

では、引っ越しの際にテレビや冷蔵庫などの大型家電を安全かつ確実に処分するにはどうすればよいのでしょうか。以下に代表的な方法をご紹介します。
 

1. 家電リサイクル法に基づいた正規処分を依頼する

もっとも確実で安心なのが、家電リサイクル法に対応した正規の回収ルートを利用する方法です。
 

・家電量販店で引き取りを依頼する
・買い替え時に店舗へ回収してもらう
・指定引取場所へ自分で持ち込む

 
リサイクル料金と収集運搬料金がかかりますが、料金は明確で追加請求の心配もありません。
 

2. 自治体の粗大ごみに出せる場合は利用する

家電リサイクル法対象品以外の大型ごみ(タンス・ベッド・棚など)は、自治体の粗大ごみ回収を利用するのが最も安心です。料金は事前に確定しており、不明瞭な請求が発生することはありません。
 

3. 許可を持つ不用品回収業者に依頼する

どうしても業者に依頼したい場合は、「一般廃棄物収集運搬業の許可」や「古物商の許可」を持つ事業者」を選ぶことが重要です。許可番号を確認したり、事前見積もりを書面で出したり、適切に対応してくれる業者を選びましょう。
 

引っ越し時の不用品は「安全なルート」で処分を

引っ越し時は大量の不要物が出るため、つい「手軽に回収してくれそうな不用品回収車」に頼りたくなるかもしれません。しかし、家電リサイクル法に違反した回収や、後から高額請求されるなどのトラブルも多く、利用はおすすめできません。
 
テレビや冷蔵庫は必ず正規ルートで処分し、家具類は自治体の粗大ごみや許可を持つ業者を選ぶことで安心して引っ越し準備を進められます。余計な出費やトラブルを避けるためにも、信頼できる方法を選ぶことが何より大切です。
 

出典

経済産業省 家電4品目の「正しい処分」早わかり!その家電、きちんと捨てないと…
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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