車のバッテリー交換や定期点検パックをディーラーに勧められるけど本当に必要?やるべきか迷うときの判断ポイント

配信日: 2025.12.11
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車のバッテリー交換や定期点検パックをディーラーに勧められるけど本当に必要?やるべきか迷うときの判断ポイント
車の点検やバッテリー交換のタイミングは、運転歴が長い人でも迷うものです。ディーラーに入庫した際、「そろそろバッテリー交換をおすすめします」「定期点検パックに入っておきませんか? 」と言われると、必要なのか営業なのか判断しにくい、という声は多くあります。
 
結論から言えば、必要なケースと不要なケースがハッキリ分かれるため、自分の利用状況や車の状態を軸に見極めることが大切です。
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ディーラーの提案は“悪いこと”ではない

GfKジャパンが行った「自動車用バッテリーの購買行動調査」によると、バッテリー交換のきっかけは定期点検で交換を勧められた」と回答した人が21%という結果がでています。
 
ディーラーが交換やパック加入を勧めるのは、トラブル予防の意味もあります。バッテリー上がりは突然起こりやすく、特に寒暖差が大きい地域や短距離走行が多い場合は劣化が早めに進むことも知られています。
 
また、定期点検パックは法定点検や消耗品交換があらかじめセットになっているため、メンテナンスを丸投げしたい人にとっては安心感が大きいサービスです。
 
ただし、走行距離や使用状況によっては、提案がオーバーメンテナンスになることもあるので、自分の車の使い方と照らし合わせて判断する必要があります。
 

ポイント(1)バッテリーの使用年数と走行環境

一般的にバッテリー交換の目安は 2〜3年。しかし、以下に当てはまる人は劣化が早いため交換推奨です。
 

・週1回しか車に乗らない
・1回の走行が5km以内の短距離が多い
・夜間走行・エアコン・電装品を多用する
・ストップ&ゴーの多い街中の運転が中心

 
逆に、毎日ある程度の距離を走る人、屋内駐車で負荷が少ない人は、3〜4年持つことも珍しくありません。ディーラーの診断結果が「電圧が低下している」という場合は交換を検討し、特に問題がなければ急ぐ必要はありません。
 

ポイント(2)定期点検パックは“車に詳しいか”で価値が変わる

定期点検パックは、法定点検・12かヶ月点検・オイル交換・フィルター交換などがセットになったものです。
 

■パック加入が向いている人

・車に詳しくない
・故障リスクを最小限にしたい
・ディーラーに全て任せたい
・乗り換え予定がなく長く同じ車に乗る

 
これらに当てはまる人は、点検漏れがなくなるメリットが大きく、支払額も単品で頼むより割安になることが多いためお得です。
 

■加入しなくてもいい人

・自分で整備工場を比較して選べる
・走行距離が少なく消耗品の劣化が遅い
・必要な項目だけを都度依頼したい

 
工賃の安い整備工場を使えば、パックに入らずとも維持費を抑えられます。とくに年間走行距離が短い人は、内容によっては使い切れない点検が発生して損になりやすいので注意が必要です。
 

ポイント(3)クルマの保管環境と年式

屋根付き駐車場やガレージ保管の車は、外の熱や寒さによる負荷が少ないため、バッテリーやゴム類などの劣化が遅くなります。
 
また、最近の車は電子制御が進み、点検項目も増えているため、新車やハイブリッド車ほどパック加入の価値が高くなりがちです。一方、古い車で「次の車検までのつなぎ」という使い方なら、最小限のメンテナンスで十分な場合もあります。
 

営業ではなく“自分の使い方”で判断する

ディーラーに勧められたからといってすべて受ける必要はありません。ただし、断り続けて不調が出れば、結果的に修理費が高くつくこともあります。
 
最終的には、

・バッテリーは「使用年数・走行距離・診断結果」で判断
・点検パックは「車への理解度・任せたい度・走行距離」で判断
・保管環境や車の年式も考慮する

 
これらを基準にすれば、必要なメンテナンスだけを無駄なく選べます。
 

出典

GfKジャパン 自動車用バッテリーの購買行動調査(NIQ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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