今年も東京から「福岡」にある夫の実家に帰省。家族3人で「10万円以上」の交通費がかかるのですが、別で「滞在費」など用意したほうがいいんでしょうか…
交通費が高額になると、これ以上の出費は控えたいと感じる一方で、義実家での滞在にあたって金銭的な配慮が必要なのか迷う人も多いかもしれません。
本記事では、義実家への帰省時に滞在費を別途用意したほうがよいのかについて、一般的な慣習を踏まえて整理します。
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東京-福岡を飛行機で往復した場合の交通費の目安
まず、交通費の目安を整理します。東京(羽田空港)と福岡空港を結ぶ航空路線は本数が多いものの、年末年始は繁忙期にあたるため、通常期と比べて運賃が高くなる傾向があります。割引運賃が適用されにくく、片道で1人あたり2万5000円から3万円程度になることもあります。
仮に、大人2人と小学生の子ども1人が往復する場合、大人1人あたり片道2万5000円、子どもが大人料金の25%割引として計算しても、往復では3人分で13万円程度になる可能性があります。早期予約や時間帯の工夫によって多少抑えられる場合もありますが、「家族3人で10万円以上かかる」という感覚は、現実的な水準といえるでしょう。
このように、移動だけで家計への負担が大きくなる点が、年末帰省の悩みの一因となります。
義実家への帰省で滞在費はどう考えられているのか
次に、義実家に泊まる場合の滞在費について考えてみます。一般的に、実家や義実家への帰省は「家族として迎え入れる」性格が強く、宿泊費や食費を明確に請求したり、帰省する側が日割りで滞在費を支払ったりする慣習は多くありません。そのため、滞在費を現金で別途用意しなければならないと考える必要は、必ずしもないといえるでしょう。
一方で、何も負担しないことに気まずさを感じる人がいるのも事実です。そのため、手土産を持参したり、滞在中に外食をする際にはこちらが支払ったり、お正月であればお年玉や年始の出費を意識したりするなど、間接的な形で気遣いを示すケースが一般的です。
また、滞在日数が長く、食材費や光熱費の増加が明らかな場合には、食材を購入して持ち寄る、あるいは買い出しを引き受けるといった形で負担を分かち合うことも、現実的な対応と考えられます。
交通費が高額な場合の考え方と線引き
義実家での滞在について、滞在費まで必ず別に用意しなければならないとは限りません。重要なのは、金額の多寡ではなく、双方にとって無理のない形で配慮ができているかどうかです。
特に、毎年帰省している家庭や、相手方から「気にしなくていい」と言われている場合には、形式的に滞在費を渡すことで、かえって相手に気を遣わせてしまう可能性もあります。
一方で、初めての帰省や長期間の滞在となる場合には、事前に夫婦間で考え方を共有し、どのような形で気遣いを示すかを話し合っておくことが安心につながります。交通費と滞在費を機械的に切り分けるのではなく、家庭ごとの関係性や慣習を踏まえて判断する姿勢が重要といえるでしょう。
まとめ
東京から福岡への年末帰省では、家族3人で10万円以上の交通費がかかることも珍しくありません。また、義実家での滞在について、宿泊費や食費を必ず別途用意しなければならないとされているわけではありません。
一般的には、宿泊費や食費を直接支払うよりも、手土産や外食の負担など、無理のない形で気遣いを示すケースが多いと考えられます。制度上の決まりがある話ではないからこそ、家庭ごとの慣習や関係性を踏まえて判断することが重要です。不安がある場合は、事前に夫婦で方針を確認し、相手方の負担にならない形を選ぶようにするとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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