カラオケに行ったとき、私は飲み物だけ注文。友だちから「フードも頼むのが礼儀だよ」と言われました。ドリンクだけでは非常識なの?
本記事では、カラオケでの「フード注文は礼儀なのか」という疑問について、料金体系や支出の考え方を踏まえつつ整理していきます。
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目次
カラオケの料金体系から見る最低限の利用条件
カラオケ店の多くは、時間制のルーム料金に加え、ワンドリンク制やドリンクバー付き料金を採用しています。これは、部屋を貸すだけでは人件費や設備費を回収しにくく、飲食によって収益を確保するビジネスモデルだからです。
そのため、利用者に求められている最低限の条件は、「決められた時間料金を支払うこと」と「定められたドリンクを注文すること」となります。
フードの注文まで必須としているケースは一般的ではなく、ドリンクのみの注文でも店舗ルール上は問題ありません。この点から見ても、「ドリンクだけ=非常識」と断定できる根拠は乏しいといえるでしょう。
「礼儀」と言われる背景にある同調意識
フードを頼むのが礼儀だと言われる背景には、店舗ルールというより、同席者同士の意識があるでしょう。みんなで食事をシェアする流れのなかで、「一人だけ参加しないと浮いてしまう」といった感覚は理解できるものです。
ただし、それはマナーというよりも、その場の空気や人間関係への配慮に近いものです。あらかじめ料金を支払っている以上、追加の注文をしなければならない義務はありません。
したがって、フードを注文するかは常識・非常識の二択で考えるのではなく、その場の状況や一緒にいる相手との関係性を踏まえて考えるほうが、後悔の少ない選択がしやすくなるでしょう。
フード代が家計に与える影響は意外と大きい
カラオケのフードは、軽食であっても数百~千円程度になることがあります。月に何度も利用する人であれば、積み重なる支出は無視できません。
娯楽費は、気づかないうちに膨らみやすい支出の一つです。「空腹ではない」「予算を決めている」といった理由でフードを控えるのは、家計管理の面では合理的な選択です。
周囲に合わせてなんとなく注文を続けると、年間で見ると数千~1万円以上の差になることもあります。こうした小さな判断の積み重ねが、家計全体に影響を与えるのです。
気まずさを避けるためにできる工夫
ドリンクだけの注文が問題ないとはいえ、人間関係を円滑にしたい場合は、事前に自分の考えや状況を共有しておくことも有効です。「この後ご飯の予定がある」「今日は軽く楽しみたい」と伝えるだけで、受け取られ方は変わるでしょう。
また、最初に「フードはどうする?」と全員で相談しておくことで、後から気まずくなるのを防げます。お金の使い方は価値観が分かれやすいテーマだからこそ、事前のすり合わせが重要です。
場の空気と自分の考えをすり合わせてカラオケを楽しもう
カラオケでドリンクだけを注文することは、決してマナー違反とはいえません。一方で、友人との関係性やその場の雰囲気をどう考えるかは、人それぞれです。大切なのは、周囲の言葉に流されるのではなく、仕組みや支出の影響を理解したうえで、自分が納得できる選択をすることです。
お金の使い方に、唯一の正解はありません。感情論だけで判断せず、自分の基準を持つことが、後悔の少ない消費につながるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
