女性1人で「夜行バス」に乗るのが不安です…友人に「2席予約して直前キャンセルすれば?」と言われましたが、ネットで“相席ブロックはマナー違反”と聞きました。キャンセル料を払ってもダメなのでしょうか?

配信日: 2025.12.29
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女性1人で「夜行バス」に乗るのが不安です…友人に「2席予約して直前キャンセルすれば?」と言われましたが、ネットで“相席ブロックはマナー違反”と聞きました。キャンセル料を払ってもダメなのでしょうか?
バスを利用する際に、わざと2席で予約して直前に1席キャンセルする「相席ブロック」が問題となっています。相席ブロックは、バス会社にとって本来乗せられるはずだった客を乗せられなくなってしまう、支払われるはずだった運賃が払われなくなるなど大きな損失となるため、絶対におこなってはいけません。
 
本記事では、相席ブロックでどんな問題が生じるのか、法的な問題になる可能性について解説します。
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相席ブロックは法律上問題になる可能性がある

相席ブロックとは、1人でバスなどの交通機関を利用する際にわざと2席で予約を取り、直前に1席キャンセルすることで隣に人が来ないようにする行為です。バスは新幹線や飛行機と違ってキャンセル料金が安く、乗車時間が長くなる傾向にあることから、高速バスや夜行バスでの相席ブロックが多く発生し、大きな問題となっています。
 
急な予定変更や、実際に2人でバスを利用するつもりだったのに1人が行けなくなったなどでキャンセルすることはあるでしょう。しかし、元々2人で利用するつもりだったのに1人が来られなくなるのと、元から1人で利用するつもりで2席予約するのとでは、まったく違います。
 
相席ブロックをすることで、バスに乗りたかった人が乗れなくなってしまい、バス会社は本来支払われるはずだった運賃が得られないことになります。ほかの乗客にとっても、バス会社にとっても迷惑となるため、絶対に止めましょう。
 
悪質な相席ブロックは、偽計業務妨害罪に問われる可能性があります。偽計業務妨害罪とは、人をだますなどをして業務を妨害する行為です。罰則は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。
 

キャンセル料を値上げするバス会社もある

相席ブロック問題を受けて、キャンセル料を値上げするバス会社も登場しています。今まで100円程度だった払い戻し手数料を、乗車前日や当日のキャンセルは運賃の50%にするなどの引き上げが生じているのです。
 
バスを利用する人たちの中には、体調不良や急な予定変更などやむを得ないキャンセルをする人もいます。隣に人がいない空間で過ごしたいという都合による相席ブロックは、バス会社に大きな損失を与えるだけでなく、キャンセル料の値上げなどにつながり、結果的にほかの乗客の大きな負担となっているのです。
 

女性1人でも安心して利用できる夜行バスも多い

女性1人で夜行バスに乗ることに不安がある場合、女性専用夜行バス、個室風シートや3列シートの夜行バスなど、女性1人でも安心して利用できる夜行バスを選択するのがおすすめです。4列シートの夜行バスよりは値段が高くなるかもしれませんが、相席ブロックをして周囲に迷惑をかけるよりもよっぽど良い方法ですよね。
 
女性の隣は女性にする女性専用エリアの設置などの配慮をおこなっているバス会社もあるので、事前に確認しておくとより安心です。
 

相席ブロックは絶対にやってはいけない

相席ブロックは、バス会社や周囲の客の迷惑になるだけでなく、悪質なキャンセルと見なされた場合は偽計業務妨害罪にあたる可能性があります。実際、キャンセル料の値上げをおこなうバス会社もあり深刻な問題です。法律上の罪に問われなかったとしても、決して気持ちの良い行為ではないので絶対に止めましょう。
 

出典

e-Gov法令検索 刑法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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