会社の忘年会で幹事を任されました。職場でも「アルコール離れ」が進んでいますが飲む人もいます。飲み放題プランは付けるべき?

配信日: 2025.12.25
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会社の忘年会で幹事を任されました。職場でも「アルコール離れ」が進んでいますが飲む人もいます。飲み放題プランは付けるべき?
会社の忘年会で幹事を任されると、多くの人が悩むのが「飲み放題プランを付けるかどうか」の選択です。
 
近年は職場でもアルコール離れが進み、飲まない人が増えている一方で、一定数はお酒を楽しみにしている人もいます。全員の満足度を考えながら、限られた予算内で最適な選択をすることが幹事の役割といえるでしょう。
 
そこで本記事では、飲み放題プランを費用対効果の面から整理していきます。
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飲み放題プランの費用は本当に妥当か

飲み放題プランは、一人あたり3000~5000円程度の会費に含まれるケースが一般的です。
 
会計がシンプルで、追加精算の手間が省ける点は大きなメリットですが、その分、実際に飲まない人も同じ金額を負担することになります。つまり、飲み放題は「多く飲まない人も含めて、定額で費用を分担することを前提とした固定費」ともいえるでしょう。
 
お酒を多く飲む人にとっては割安でも、飲まない人にとっては割高になりやすいため、参加者の飲酒量に差があるほど、コストパフォーマンスの評価は分かれます。幹事としては、単純な相場感だけでなく、参加者の飲酒習慣や構成を踏まえて、本当に妥当な費用かどうかを検討することが重要となります。
 

アルコール離れが進む職場の状況

近年、日本全体でアルコール消費量は減少傾向にあり、職場でも「お酒を飲まない」「飲めない」「あえて飲まない」という選択をする人が珍しくなくなっています。こうした環境下では以前とは違い、飲み放題を付けることが暗黙の前提ではなくなっています。
 
特に若い世代や健康志向の人が多い職場では、飲み放題が付いていても実際の利用率が低く、結果的に無駄なコストになってしまうケースもあります。会費の使われ方として納得できるかどうかを考えるうえでは、飲み放題を参加者全員が実際に利用するかどうかは重要な判断材料です。
 

飲み会での公平感と満足度をどう両立させるか

会社の忘年会では、参加者全員が同じ会費を支払うことが一般的です。そのため、飲み放題を付ける場合、飲酒量に個人差があるほど、会費の使われ方に対する受け止め方に違いが生じやすくなります。こうした不公平感は、金額そのものよりも会費の使われ方に対する納得感に影響します。
 
対策としては、事前に参加者の飲酒傾向を把握したり、ソフトドリンク中心の人でも満足できる料理内容にしたりする方法があります。また、飲み放題を付けずに単品注文とし、会費を抑えることで全体の納得度を高める選択肢も考えられます。
 
ただし、単品注文の場合は飲み物が個別精算となり、会計が複雑になるなど幹事の負担が増える点には注意が必要です。そのうえで大切なのは、参加者一人ひとりができるかぎり支払った会費に見合っていると納得できる内容にすることです。
 

費用面から考える判断基準

飲み放題を付けるかどうかは、感覚ではなく数字で考えることが有効です。仮に、飲み放題の料金と平均的な飲酒量を比較した場合、どれくらいの人が元を取れるのかを想定してみると判断しやすくなるでしょう。
 
飲酒量が多い人が大半であれば、飲み放題は合理的な選択です。一方で、飲まない人や少量しか飲まない人が多い場合は、飲み放題を外して料理の質を上げるなど、別の形で会費を使ったほうが満足度は高まります。このような点を踏まえると、限られた予算をどこに配分するかという視点が、幹事には求められます。
 

参加者の多くが納得できる忘年会に向けて飲み放題の有無を検討しよう

忘年会の飲み放題プランは、付けること自体に正解・不正解があるものではありません。重要なのは、参加者の飲酒傾向や職場の雰囲気を踏まえたうえで、費用対効果と公平感のバランスを取ることです。
 
アルコール離れが進む今だからこそ、従来の慣習にとらわれずに会費の使い方を見直すことが、満足度の高い忘年会につながります。幹事として冷静に判断し、できるだけ多くの参加者が納得できる形を選びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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