年末年始「のぞみ」は“全席指定・繁忙期料金”がかかるそう…家族4人で「東京→広島」に帰省しますが“ガソリン・高速代”を含めても「車のほうが得」でしょうか?
本記事では、年末年始に大人4人で東京から広島まで移動するという条件を例に、新幹線と車、どちらを利用するとお得に帰省ができるかを解説します。
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年末年始の東海道・山陽新幹線は“割高”
年末年始の東海道・山陽新幹線は、12月26日~1月4日は繁忙期のための割増料金かつ「全席指定」で運行となります。指定席特急料金に、最大400円の繁忙期料金がプラスされます。
新幹線を利用し、東京駅から広島駅間の料金を試算すると、12月30日の始発「のぞみ1号」の料金は、乗車券1万1880円、特急券8280円となります。大人1人あたり2万160円のため、大人4人だと片道の運賃の合計は8万640円かかる計算になります。
「東京→広島」の帰省、ガソリン代・高速代はいくらかかる?
普通車で12月30日の午前6時に、東京ICから広島ICへ出発する場合、高速代は通常料金・ETC料金ともに1万6940円かかります。また、高速道路の走行距離は約786キロメートルです。
国土交通省の資料によれば、ガソリン乗用車全体でのWLTCモード平均燃費は、1リットルあたり19.8キロメートルです。
また、経済産業省資源エネルギー庁の調査によれば、レギュラーガソリンの全国平均価格は、12月15日時点で159.7円/リットルです。786キロメートル走るのに必要なガソリンは約40リットルなので、ガソリン代は6390円程度かかることが考えられます。
以上から、普通車で高速道路を使用し移動した場合、消費するガソリン代と合わせて移動費は約2万3330円となります。
「高速代」を少しでも節約する方法
移動にかかる金額を少しでも減らすために、高速代を節約する方法を2点紹介します。
・深夜料金の時間帯に出発・到着する
午前0時から午前4時の間に「入り口ICから乗る」「出口ICで降りる」「走行時間がこの時間をまたぐ」のいずれかに該当する場合、高速道路料金が30%割引になるケースがあります。割引対象区間内であることや、ETC無線通信によりインターチェンジを通過することなどの条件を満たす必要があります。
・ETCマイレージに登録する
ETCカードを持っている場合、「ETCマイレージサービス」に登録すると、高速代が割引になる場合があります。同サービスは高速道路を利用した金額に応じてポイントが付与されるシステムになっており、ポイントを使用して割引を受けられる可能性があります。
まとめ
東京から広島へ大人4人で帰省する場合、新幹線より車のほうが費用を抑えられる可能性があります。深夜割引等の活用でさらなる節約も見込めますが、長距離運転には渋滞による疲労や車両の消耗といった側面も無視できません。
予算だけでなく、自身のスケジュールや家族の体調などに合わせ、無理のない移動手段を検討してみてはいかがでしょうか。
出典
東海旅客鉄道株式会社 西日本旅客鉄道株式会社 東海道・山陽新幹線からピーク期間のぞみ全席指定席のお知らせ
国土交通省 自動車燃費一覧(令和7年3月)2. (1) ガソリン乗用車のWLTCモード燃費平均値の推移
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査 調査の結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
