居酒屋の“飲み放題”は「全員頼むのがマナー」? 友人4人で居酒屋へ行きましたが、私は「お酒を飲めない」ので“不公平”に感じました。1人だけ「飲み放題なし」はなぜダメなのでしょうか?
一方で、体質的にお酒が飲めない人にとっては、「飲む人と同じ料金を支払うこと」に対して不公平感を感じるシステムでもあります。こういった不公平感を解決する方法はないのでしょうか。
本記事では、なぜ多くの居酒屋で「グループ全員が飲み放題」というルールを設けているのかを考えつつ、こういった不公平感を解決する方法を考えます。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
全員参加が原則? お店の事情は?
飲み放題の提供に関して、「アルコール飲み放題は飲まない人まで含めたグループ全員の注文を原則」とする飲食店は少なくありません。これには店舗運営上の切実な理由がありそうです。
最も大きな理由は、不正行為に対するリスク管理でしょう。店側は客を疑いたくはありませんが、飲み放題の権利を持つ人が注文したお酒を、権利を持たない単品注文の人に渡す「回し飲み」を完全に防ぐことは困難です。
ただでさえ、「飲み放題は原価ギリギリでやっているサービス」としているお店もあるようで、こういった不正があると成り立たないのでしょう。
また、オペレーションの複雑化を防ぐ狙いもあります。混雑時にスタッフが「誰がどのプランか」を個別に把握し続けるのは現実的ではありません。「2杯目以降が飲み放題のドリンクなのか単品追加なのか判別がつかず、会計が不明瞭になりかねない」という現場の事情もあるのです。
ミスやトラブルを防ぐために統一ルールにしている以上、利用者はそれに従うのが基本といえます。
お酒が飲めない人が感じる「不公平感」をなくす方法
とはいえ、体質的にお酒は飲めない人やドライバーも楽しめる飲み会にしたいと思う人も少なくないはずです。こういった場合は次の方法を考えると良いでしょう。
飲み放題を分けられるお店を選ぶ
「アルコール飲み放題は全員が注文」というルールを設定する飲食店が多い一方で、飲み放題に関して柔軟な対応をしているお店は少なくありません。
例えば焼肉きんぐは飲み放題は「全員が注文した場合のみ」というルールではあるものの「ソフトドリンク飲み放題は、ほかの飲み放題と組み合わせてご注文いただけます」と明記しています。
同様の対応をしている場合でも、ソフトドリンク飲み放題に変更できるのは「ドライバー・妊婦などの事情がある場合のみ」としているお店もあるので、体質的に飲めない場合もソフトドリンク飲み放題に変更できるかは事前に確認しておきたいところです。
さらにしゃぶ葉のように「グループ内でおひとり様だけのご利用も可能です」といった飲み放題メニューを提供するお店も出てきています。
もしお酒が苦手であれば店選びを自分で引き受け、こういったお店を検討すると良いでしょう。
お酒を飲む人が少し多めに払う
飲み放題であってもお酒を飲む人が多めに払うというのも1つの解決方法です。
例えば、4人で1人2000円のアルコール飲み放題を頼むケースで、会計時に飲めない人の割り勘を1000円少なくします。そうすると、実質的な飲み放題コースの負担はアルコールを飲む人が2333円、飲めない人は1000円となり公平感が出てくるというわけです。
とはいえ、こういった対応をして欲しいと飲めない人から言い出すのは難しいかもしれません。お酒を飲む人からこういった提案をし、飲めない人でも公平な負担で楽しめる配慮をしたほうがいいかもしれません。
まとめ
居酒屋での「全員飲み放題」ルールは、不正防止や会計ミスを防ぐためにお店側が設けている合理的な仕組みという一面を持ち、採用しているお店は少なくありません。これを客の都合で変えてもらうことは難しいでしょう。
飲める人と飲めない人の不公平感を解消したいのであれば、予約段階で「プラン混在可能」な店を選ぶことで簡単に解決できます。もしくは、会計時に仲間内で支払額に差をつけるなどの工夫をすることで、より楽しい飲み会を実現させたいところです。
執筆者 : 浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
