学資保険より積立NISAで教育費を準備する家庭が増えている?学資保険と積立NISAで18年後の教育資金を比較
かつては「教育費の準備といえば学資保険」が一般的でしたが、近年では積立NISAを活用して教育資金を準備する家庭が増えています。なぜこのような変化が起きているのでしょうか。本記事では、学資保険と積立NISAの特徴を整理し、18年後の教育資金という視点で比較します。
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学資保険の仕組みと安心感
学資保険は、子どもの進学時期に合わせて祝い金や満期金を受け取れる、教育資金専用の保険商品です。契約時に将来の受取額がほぼ確定しているため、「いつ、いくら受け取れるのか」が明確で、計画が立てやすいのが特徴です。
また、契約者である親に万一のことがあった場合でも、以後の保険料支払いが免除され、満期金は予定通り受け取れる保障機能も備わっています。この点は、子どもの生活や教育を守るという意味で大きな安心材料といえるでしょう。
一方で、学資保険には注意点もあります。現在は低金利環境が続いており、返戻率は以前ほど高くありません。18年間コツコツ積み立てても、受取額が払込総額をわずかに上回る程度、あるいはほとんど増えないケースもあります。また、途中で解約すると元本割れしやすく、柔軟性に欠ける点もデメリットです。
積立NISAの特徴と成長性
積立NISA(新NISAのつみたて投資枠)は、投資信託を通じて長期・積立・分散投資を行う制度で、運用益が非課税になるのが最大の特徴です。 教育資金のように準備期間が長い目的資金とは相性が良く、時間を味方につけた資産形成が期待できます。
例えば、毎月1万円を18年間積み立てた場合、元本は約216万円です。年率3%で運用できれば約270万円、5%なら約320万円程度になる可能性があります(いずれもシミュレーション)。 学資保険と比べると、資産が大きく成長する余地がある点は大きな魅力です。また、インフレに対応しやすい点も、将来の教育費上昇を考えると見逃せません。
ただし、積立NISAは元本保証ではありません。相場の状況によっては、進学時期に評価額が下がっている可能性もあります。 短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で運用を続けられるかどうかが重要になります。
18年後の教育資金をどう考えるか
学資保険は「確実性」、積立NISAは「成長性」に優れています。リスクを極力避け、確実に教育資金を確保したい家庭には学資保険が向いています。 一方で、ある程度の価格変動を受け入れ、将来の教育費を効率よく準備したい家庭には積立NISAが有力な選択肢となるでしょう。
最近では、両者を併用する方法も一般的になりつつあります。例えば、学資保険で最低限必要な教育費を確保し、上乗せ分や留学費用などを積立NISAで準備する方法です。
第一生命保険株式会社が行った教育資金の準備方法についてアンケート調査によると、「教育資金の準備として、どのような組み合わせが最も理想的だと考えますか?」というアンケート内容に対し、「学資保険をメインに、投資や貯金で補う」「投資をメインに、学資保険や貯金で補う」「どれもバランスよく組み合わせたい」のように、複数の手段を組み合わせる方法の回答は51.4%と半数以上が併用して教育資金を準備していました。
このように目的別に使い分けることで、安心感と成長性の両立が可能になります。
教育資金の準備に「絶対的な正解」はありません。家庭の収入状況、貯蓄額、リスク許容度によって最適な方法は異なります。 大切なのは、それぞれの特徴を理解したうえで、18年後の子どもの未来を見据えた無理のない計画を立てることです。学資保険と積立NISAを正しく比較し、自分たちに合った教育資金づくりを選択していきましょう。
出典
第一生命保険株式会社 教育資金の準備方法についてアンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
