ディズニーで「DPA(有料パス)」を家族4人分買うと、追加で“1万円超え”に! 夫は「並べばタダ」と言いますが、遠方からなら“課金して時間を買う”べき? 待ち時間と費用対効果を検証
家族4人で利用すると高額になるため、「並べばタダなのに」と渋るパートナーもいるかもしれません。しかし、遠方組こそDPAは利用すべきです。本記事では、具体的な費用と時間のシミュレーションを行い、DPAの費用対効果を検証します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
「DPA」の仕組みと家族4人での費用感
まずはDPAの概要と、実際にかかる費用を確認しましょう。DPAは、パーク内の対象アトラクションやショーを、指定した時間に短い待ち時間で楽しめる有料サービスです。アプリから購入でき、あらかじめ時間を指定して効率よくパークを回る頼もしい味方となります。
2025年現在、主なアトラクションのDPA価格は1人あたり1500円から2000円程度です。例えば、東京ディズニーランドの「美女と野獣“魔法のものがたり”」や、東京ディズニーシーの「ソアリン:ファンタスティック・フライト」などは1人2000円に設定されています。
これを家族4人(大人2人、小学生2人)で利用すると、1回のアトラクションだけで合計8000円かかります。2つのアトラクションを利用し、パレードやショー(1人2500円)の鑑賞エリアも確保すれば、チケット代とは別に数万円の出費となる計算です。
一見すると高額ですが、人気アトラクションの待ち時間は平日でも100分、休日や混雑時には120分から180分を超える場合も珍しくありません。この長い待ち時間を「お金」で解決するかが、判断の分かれ目となります。
遠方ディズニーの「1分あたりのコスト」を計算してみる
「並べば無料」という意見に対し、経済的な観点から「時間の価値」を考えてみましょう。遠方からディズニーリゾートへ行く場合、移動や宿泊に多額の費用がかかっています。
例えば、大阪から家族4人(大人2人、小学生2人)で1泊2日のディズニー旅行をすると仮定します。
・新幹線往復費用:約9万円
・ホテル宿泊費:約5万円
・1デーパスポート(休日価格):3万3000円(大人1万900円×2、小人5600円×2)
・食事、お土産代など:約3万円
合計すると、1回の旅行で約20万円の費用がかかります。この旅行の目的である「パーク滞在時間」を1日あたり12時間(720分)と仮定し、総費用を滞在時間で単純に割ってみましょう。
20万円÷720分=約277円
家族全員でパークにいる時間は、1分あたり277円のコストがかかっている計算になります。人気アトラクションに100分並んだ場合、その待ち時間は「2万7700円分」の滞在コストが費やされているとも考えられます。
遠方から高い交通費をかけてきているからこそ、パーク内で過ごす1分1秒の単価は非常に高価なのです。
2000円(4人で8000円)を払って100分の待ち時間を20分程度に短縮できるのであれば、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
待ち時間短縮で得られる「体験価値」
DPAで浮いた時間は、単なる空き時間ではありません。その時間で、並ばずに乗れるアトラクションを楽しんだり、パレードをゆっくり眺めたりと、無料で楽しめるコンテンツをさらに満喫できます。
すべてを並んで回ろうとすれば時間が足りず、もう1泊することになればさらに費用がかかるため本末転倒です。DPAは「時間を買う」だけでなく、「旅の総額を抑えつつ満足度を高める」手段と言えます。
また、子ども連れで長時間並ぶのは体力的に厳しく、子どもの機嫌が悪くなる恐れもあります。せっかくの夢の国で家族の雰囲気が悪くなっては元も子もありません。笑顔で過ごすための「必要経費」と考えれば、有意義な使い道ではないでしょうか。
遠方組にとってDPAは「賢い投資」
近郊に住んでいれば、「今回は並んで、次回はDPA」という選択もできます。しかし、数年に1度しか行けない遠方組にとって、その1日はかけがえのない時間です。
「高いから」と我慢して行列に並び続け、数個の体験で終わるよりも、予算を追加してたくさんの思い出を持ち帰るほうが、旅行全体の満足度は上がるのではないでしょうか。
もちろん、無理にすべて課金する必要はありません。どうしても乗りたいものだけDPAを使い、あとはゆったり無料のショーを楽しむなどメリハリをつけるのもよいでしょう。
「並んでいる間も高額な滞在コストが発生している」という視点を持ち、DPAで限られた時間を最大限に活用してみてはどうでしょうか。
出典
株式会社オリエンタルランド ディズニー・プレミアムアクセス
執筆者 : 山口克雄
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
