年収250万円のシンママです。市役所で「私立でも授業料はほぼ無償」と言われましたが、パンフレットには「施設費・諸会費で月1万円以上」と記載あり!対象外の費用はどれくらいあるのでしょうか?

配信日: 2026.01.14
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年収250万円のシンママです。市役所で「私立でも授業料はほぼ無償」と言われましたが、パンフレットには「施設費・諸会費で月1万円以上」と記載あり!対象外の費用はどれくらいあるのでしょうか?
幼稚園選びを進めるなかで、「授業料は無償です」と説明を受け、ひとまず安心したものの、パンフレットをよく見ると毎月の費用が記載されていて戸惑った経験はないでしょうか。
 
特に、ひとり親家庭で年収が限られている場合、月1万円前後の差でも家計への影響は小さくありません。そこで本記事では、私立幼稚園における無償化制度の範囲と実際に発生しやすい費用を整理し、家計への影響について解説します。
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幼児教育の無償化で無料になる範囲とは

幼児教育の無償化制度では、満3歳から小学校入学前までの子どもを対象に、幼稚園の利用料が原則として無償となります。ここでいう利用料とは、いわゆる授業料や保育の対価にあたる部分を指し、幼稚園の場合は月額2万5700円を上限として自己負担が生じない仕組みです。
 
ただし、この制度は幼稚園にかかるすべての費用が賄われるわけではありません。無償化の対象となるのは、あくまで教育・保育そのものにかかる費用に限られており、通園送迎費や給食費、行事費などは対象外です。これらの費用は各園が独自に設定し、従来どおり保護者が負担する形となっています。
 
市役所で「私立でもほぼ無償」と説明される背景には、私立幼稚園であっても授業料に相当する利用料が上限額まで無償化される一方で、実費負担分は従来どおり別途負担が必要になるという制度上の線引きがあります。
 

無償化の対象外になりやすい費用の内訳

私立幼稚園では、利用料以外にもさまざまな費用が発生します。代表的なものとしては、給食費(主に副食費)や教材費、施設維持費(冷暖房、園舎管理費)があります。これらは月ごとに定額で請求されるケースもあれば、年度末などに年単位でまとめて徴収される場合もあります。
 
給食を提供している園では、給食費として毎月3000~6000円程度の負担が生じるケースが一般的です。また、工作や学習用の教材費や遠足・運動会などで使用する行事備品費も別途請求されます。
 
さらに、冷暖房や園舎管理のための施設費、保護者会の運営費やお泊まり保育・遠足・運動会などの行事費が加わると、月額で1万円を超えるケースも珍しくありません。
 
パンフレットに記載されている「施設費・諸会費」がこの部分にあたり、いずれも幼児教育・保育の無償化の対象外である点には注意が必要です。
 

年間・3年間で見たときの家計への影響

月々の負担が1万円前後であっても、年間で見ると12万円程度の支出になります。さらに、幼稚園に通う3年間を通して考えると、36万円を超える場合もあります。年収250万円程度の家庭にとって、この金額は決して小さくないでしょう。
 
また、私立幼稚園は特色ある教育内容や行事・設備が充実している一方で、年度ごとに遠足や発表会、卒園関連の行事など特定の時期にまとまった支出が発生しやすく、年間費用が変動しやすい特徴があります。そのため、月額費用だけで判断せず、年間予算や在園期間全体での総負担額を把握することが重要です。
 

制度を理解したうえでできる備え

無償化制度は、家計の負担を軽減する大きな助けになりますが、完全に費用がかからない制度ではありません。大切なのは、制度で何がカバーされ、何が対象外なのかを正しく理解することです。入園前には、毎月かかる費用だけでなく、年度ごとに必要となる支出や行事関連の積立金の有無を確認しておくと安心です。
 
また、自治体によっては、ひとり親家庭や低所得世帯向けに給食費補助、副食費免除、就園料軽減などの独自の補助や軽減措置を設けている場合もあります。
 
こうした制度を組み合わせて活用することで、負担を抑える余地が生まれやすくなります。
 

無償化後の必要費用を理解し、家計に無理のない通園先を選ぼう

「無償」という言葉だけを受け取ってしまうと、入園後に授業料以外の費用が発生した際に、家計への負担を感じることになります。
 
私立幼稚園を検討する際は、入園説明会で提示される月額実費や年間総額、行事積立金などの費用の全体像を把握し、自分の家計に無理のない選択ができるかを冷静に見極めることが大切です。
 
制度を正しく理解し、自治体の補助制度も検討したうえで、家計に無理のない幼稚園選びにつなげていきましょう。
 

出典

こども家庭庁 幼児教育・保育の無償化概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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