夫から「地元の福岡に戻りたい」と相談が…東京より「家賃・物価」が安く、給与もそこそこで“暮らしやすい”とのこと。引っ越せば生活に余裕はでるでしょうか? 東京・福岡の収支を確認

配信日: 2026.01.14
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夫から「地元の福岡に戻りたい」と相談が…東京より「家賃・物価」が安く、給与もそこそこで“暮らしやすい”とのこと。引っ越せば生活に余裕はでるでしょうか? 東京・福岡の収支を確認
東京都心では地価と家賃の高騰が続き、「パワーカップル」と呼ばれるような世帯でも生活が苦しいと感じる人が増えているようです。
 
東京都心よりも福岡市などの地方都市で暮らしたほうが、生活に余裕は出るのでしょうか。また、都心から地方への移住を考えるときにチェックすべき点はどのようなものがあるでしょうか。
山田圭佑

FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント

東京都心の不動産は、賃貸・分譲ともに高騰が続く

東京都心(区部)と福岡市での暮らしぶりをイメージするため、平均的な家計のデータを確認してみましょう。総務省統計局のまとめた2024年の家計調査によると、「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」の「1世帯当たり1か月間の収入と支出」データは以下のとおりです。
 

▼東京都区部

実収入:79万4180円
可処分所得:63万7958円
実支出:53万6769円
消費支出:38万548円
食料:10万4570円
エンゲル係数:27.5
黒字率:40.3
 

▼福岡市

実収入:56万3374円
可処分所得:47万4060円
実支出:40万7266円
消費支出:31万7952円
食料:8万6058円
エンゲル係数:27.1
黒字率:32.9
 
東京都区部より福岡市のほうが収入・支出とも少ないですが、「地方都市は食費が安くて済む」というイメージに反し、エンゲル係数にはわずかしか違いがありません。一方、消費性向(可処分所得のうち、どれほどを消費支出に使っているか)は福岡市のほうがかなり高く、結果として黒字率は東京都区部のほうが高くなっています。
 
黒字率を「家計の余裕・暮らしやすさ」と考えるなら、一般的なイメージと違い「東京都心のほうが地方都市より暮らしやすい」と定義できてしまいますが、家計の数字に表れない人間関係や社会環境なども考えに入れると、そうとも言い切れないという面はあるでしょう。
 
また、東京都心と地方都市では、家賃や分譲住宅の価格も大きな差があります。現在の実勢価格を大手不動産サイトで確認してみると、以下のような結果になりました。
 

(東京都心部)
2LDK新築マンションの最安値:8590万円(40平方メートル台)
3LDK賃貸物件の家賃相場:月額13万円台~300万円
 
(福岡市博多区・中央区)
2LDK新築マンションの最安値:3130万円(60平方メートル台)
3LDK賃貸物件の家賃相場:月額6万円台~90万円

 
同様の間取りでも、東京都心部より福岡市のマンションは専有面積がかなり大きい上、賃貸・分譲ともに東京が福岡よりも2倍以上の相場になっていることが印象的です。「住居環境」に関する住みやすさという面では、圧倒的に福岡市に軍配が上がるでしょう。
 
東京都心から福岡市に移住したとしても、大きな収入の減少が起きなければ、住居環境や家計の面での住みやすさは向上すると言えそうです。
 

「地方移住」を考える時、重視すべき点とは
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