毎年「年末ジャンボを1万円分」を買う夫。私は「NISAに回した方がよくない?」と思うのですが「夢を買ってるんだよ」の一言。家計が厳しいなか宝くじ代は許容していい出費でしょうか?

配信日: 2026.01.15
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毎年「年末ジャンボを1万円分」を買う夫。私は「NISAに回した方がよくない?」と思うのですが「夢を買ってるんだよ」の一言。家計が厳しいなか宝くじ代は許容していい出費でしょうか?
家計が厳しいときほど、「必要な支出」と「楽しみの支出」の線引きが難しくなります。年末ジャンボを毎年1万円分買うのは、金額だけ見れば小さくても、積み重なると無視できません。一方で、楽しみをゼロにすると家計改善が長続きしないこともあります。この記事では、年末ジャンボを数字で冷静に見つつ、NISAとの違いを整理して、夫婦で納得しやすい落としどころを整理していきます。
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宝くじ代は「娯楽費」 家計が厳しいときの考え方

結論から言うと、宝くじ代が「許容できる出費かどうか」は金額そのものより、「家計が赤字か」「ルールがあるか」で決まります。生活費が足りず、貯金を取り崩している状態なら、宝くじに限らず娯楽費は見直し対象です。逆に、直近の支払いが回っていて、急な出費に備える最低限の余裕があるなら、少額の娯楽は残したほうが家計管理が続きやすいこともあります。
 
ポイントは、宝くじを投資として扱わないことです。投資は増える可能性がある一方で値下がりもありますが、宝くじは買った時点で平均的な戻りがマイナスの娯楽です。だからこそ「家計の共同費」から無条件に出すより、「夫のお小遣い枠」「家族の娯楽枠」など、枠を決めて管理するほうが揉めにくいでしょう。家計が苦しいほど、曖昧な出費がストレスになります。ルール化は節約のためだけでなく、気持ちをラクにするためにも有効です。
 

年末ジャンボを数字で見る 当選確率と平均の戻り

年末ジャンボの魅力は、当たったときのインパクトです。例えば1等が億単位で用意され、年末の話題にもなりやすいので、「夢を買っている」という気持ちは分かりやすいです。ただ、家計が厳しいときは夢の値段を一度だけでも数字で確認しておくと、判断がぶれにくくなります。
 
宝くじは当たりの種類がいくつもあり、「少額でも当たる」こと自体はあります。一方で、高額当せんは確率が非常に低いことも事実です。1万円分は、1枚300円なら約33枚。1回で見れば小さな楽しみでも、毎年続ければ10年で10万円、20年で20万円になります。「当たったら大きい」一方で、「当たらない年がほとんど」という前提で家計に置く必要があります。
 
さらに大事なのは平均の戻りです。仕組みとして、宝くじは参加者全体で見ると、買った金額がそのまま平均で増えるようにはできていません。つまり、長期で見れば「期待して増やす支出」ではなく、「払った分だけ楽しむ支出」に近いということです。ここを腹落ちさせておくと、「宝くじを買う=家計改善を後回しにする行為」と決めつける必要はなくなります。娯楽として位置づけ、他の優先順位と並べて扱えるからです。
 
なお、宝くじは当たったときに税金がどうなるかも気になるところです。一般に宝くじの当せん金は税金がかからない扱いですが、当せん金を誰かに分けると、贈与として見られる可能性があります。「当たったら親にも渡すつもり」という場合は、金額や渡し方で扱いが変わることがあるため、事前に情報を確認しておくと安心です。せっかくの喜びが手続きの不安で小さくならないように、ここは当たってからあわてない準備として知っておきましょう。
 

NISAに回すと何が違う? 「夢」と「現実」を両立する工夫

NISAは、将来に向けてお金を育てやすくする制度です。ざっくり言えば、通常は利益に税金がかかるところ、NISA口座内の利益は税金がかからない仕組みなので、長く続けるほど効果が出やすいのが特徴です。「宝くじかNISAか」の話をするときは、両者が同じ土俵ではないことを押さえるのが大切です。宝くじは当たるか外れるかのイベント、NISAは積み上げの仕組みです。
 
ここで夫婦ゲンカになりやすいのは、正論で殴ってしまう構図です。「宝くじは期待値が低いから無駄」と言われると、相手は“楽しみ”や“気持ち”を否定されたように感じます。おすすめは、宝くじをゼロにするより「買い方を家計に合わせて設計する」ことです。
 
例えば、年末ジャンボを買うなら「同額をNISAにも入れる」と決める方法です。これなら夢を買うことができ、同時に積み上げもできます。あるいは「宝くじは夫のお小遣いから」「家計が厳しい年は3000円まで」など、上限を決めるのも有効です。大事なのは、家計に合わせて調整できるルールになっていることです。
 
「1万円をNISAに回しても大きく変わらない」と感じるかもしれませんが、積み上げには意味があります。仮に年1万円を20年、年3%で運用できたとすると27万円ほどになります(あくまで仮定の例で、投資には元本割れの可能性があります)。宝くじのワクワクを残しつつ、現実的な備えも増やせるなら、家庭の安心感は確実に上がります。
 
話し合いのコツは、「宝くじがダメ」ではなく「家計が苦しいから、買い方を工夫したい」と伝えることです。「あなたの楽しみは大事にしたい。でも今は毎月のやりくりがきついから、上限を決めたい」と言い換えるだけで、着地点が見つかりやすくなります。
 

家計が厳しいなら「許容する条件」を決めよう

宝くじ代は、家計が厳しいほどただの1万円ではなくなります。ただし、ゼロにすれば正解とも限りません。大切なのは、宝くじを投資ではなく娯楽として位置づけ、生活費と最低限の備えを崩さない、枠(お小遣い・娯楽費)を決める、夫婦で合意するという条件を整えることです。年末の楽しみを残しつつ、積み上げもできれば、家計も気持ちもラクになるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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