正社員の友人に「第3号=ずるい」と言われショック! 夫は毎日「8時-19時」で家におらず、家事・育児は“ほぼワンオペ”です。実質フルタイム労働と同じだけ働いてますよね?
本記事では、友人に「第3号=ずるい」と言われた事例を取り上げ、第3号で家事・育児をしているのはずるいのかを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
第3号被保険者とは
前記のとおり、第3号被保険者は、会社員や公務員など第2被保険者に扶養されている、年収や年齢が要件を満たす配偶者を指します。第3号被保険者のメリットは、保険料を支払うことなく、医療費が3割負担になったり、老齢年金の受給資格を得られたりできます。
ただしアルバイトやパートで年収が130万円を超えると、配偶者の扶養から外れ、自分で保険料を負担しなければなりません。また、配偶者の退職や離婚などで扶養から外れた場合、第1号被保険者への切り替えが必要になります。
第1号被保険者とは、第2号・第3号以外の人を指し、主に自営業者や無職の人などです。国民年金への加入と保険料の納付は、日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人に、法律で義務付けられています。第3号のみ自分で保険料を納付しなくてよいため、不公平感が生じやすい構造になっています。
夫婦共働きで家事・育児はきつい?
夫婦共働きで、家事・育児をしている人もいるでしょう。勤務時間が9時-18時で通勤時間が往復2時間かかる主婦を例にあげてみます。通勤も含めると11時間仕事に費やすため、1日の残りの時間は13時間です。7時間寝ると仮定すれば、残された時間は6時間しかありません。
東京都が公表している「令和7年度 男性の家事・育児実態調査」によると、女性が家事・育児にかける1日の平均時間は7時間48分です。
一概にはいえませんが、フルタイムで働いている人は、男性や親が家事・育児を分担しないと時間が足りない計算になります。夫婦共働きの場合、第3号の人よりは家事・育児はきつくなりやすいでしょう。
週4パートで家事・育児をしているのはずるい?
共働きの友人から「第3号はずるい」と言われて、ショックを受けた人を例にあげてみます。小3の子どもが1人おり、週4でパートをしながら、ほぼワンオペで家事・育児をしていると仮定してみます。当然ながら働いている時間は、第3号の人のほうが少なくスケジュール的に余裕はあるでしょう。
夫は毎日「8時→19時」仕事で家にいないとすると、朝ごはんの支度で6時台に起きる必要があるでしょう。夫が出かけたあと掃除や洗濯、週4のパートもこなし、休日であれば子どものお昼ご飯を用意しなければなりません。習い事をしている子どもであれば、送り迎えが必要なケースもあるでしょう。
ほぼワンオペで夜まで家事・育児をするのは、実質フルタイム労働と変わらず、誰にでもできることではありません。
フルタイムで働いている友人と比べたら、時間的な余裕はあるのかもしれませんが、そもそも比較するものではないでしょう。第3号だからといって楽をしているわけではないため、たとえ「ずるい」と言われても、気にする必要はありません。
まとめ
第3号被保険者の多くは、自身の配偶者が労働に専念できる環境をつくり続けています。家事・育児は事実上の長時間労働のため、フルタイムで働いている人と変わらないケースもあるでしょう。
フルタイムでも第3号でも、誰かと比べるのではなく、自分や家庭の幸せを最優先にして暮らしていくのがよいのではないでしょうか。
出典
東京都 生活文化局 男性の家事・育児実態調査2025レポート
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
