子どもが交通系ICカードをなくしました。3000円以上入っていたのですが、返金はされるでしょうか?
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
記名式か無記名式かによって対応が異なる
交通機関の乗り降りに便利なICカードは、多くの方が利用しています。交通系ICカードは、運賃の支払いがスムーズなだけではなく、自動販売機で飲み物が買えたり、コンビニエンスストアの決済に使えたりするなど大変便利です。で2-は、もし残高がある場合にカードを紛失してしまうと、どのような対応がとられるのでしょうか。
一般的に、記名式カードは紛失者が特定できるため、カードにチャージされていた残金が返金され、そのまま再発行したカードに引き継がれます。
一方、無記名式のカードでは紛失者が特定できないため、チャージされていた残金は返金されないケースが多いようです。
例えば、Suicaの記名式カードやオートチャージ機能(残金が一定以下になるとクレジットカードから自動的にチャージされる)付きのものは、チャージ残額(Suica定期券は定期券部分を含む)を保証して、カードが再発行されます。
一方、無記名のカードの場合は所有者が特定できないため、紛失後に残金が戻りません。また、紛失したカードを誰かが拾って、そのままコンビニエンスストアで買い物するなど、悪用されてしまうケースもあるので注意が必要です。
タイトルのように、お子さんがカードを紛失した場合でも、記名式のものなら再発行カードへの引き継ぎがされる可能性が高いでしょう。例えば、ICOCAを通学用の定期券として使用していた場合も、使用停止時点の定期券情報をもとに新しいカードを再発行してくれます。
以上のことから、交通系ICカードは、紛失や盗難時のことを考慮すると、記名式のものを利用したほうが、安心だといえるでしょう。
カードを紛失した場合
最後に、交通系ICカードをなくした場合の対応方法を確認しておきます。
交通系ICカードを紛失した場合は、すぐに駅の窓口やバスの営業所など、ICカードの発行会社に届け出を行いましょう。記名式やオートチャージ機能付きのカードの場合は、利用停止手続きを行ってくれます。
また、カードが盗難された可能性がある場合は、警察への届け出も行いましょう。
ICカードの再発行には手数料がかかるケースが多く、Suicaの場合は手数料の520円に加え、新しいカードの預かり金(デポジット)の500円が必要です。また、手続きの際には、Suicaの記名式カードの所有者本人であることを確認するため、公的な身分証明書の提示が求められます。
再発行の手続きを行う場合は、事前に各発行元のウエブサイトなどで、手数料や必要書類を確認しておくと安心です。
まとめ
今回ご紹介した通り、交通系ICカードは、紛失や盗難時に届け出を行えば残高を引き継いだカードを再発行してもらえるため、記名式のものを選んでおくほうが安心です。現在無記名式のものを使用している方は、記名式のカードに切り替えることを検討してみましょう。
また、万が一カードを紛失してしまった場合の手続きや必要な対応を把握しておくことで、いざというときも落ち着いて対応できるでしょう。
出典
株式会社ビューカード オートチャージ設定したSuicaを紛失された場合
四国旅客鉄道株式会社(JR四国) ICOCAガイド 紛失再発行/払いもどし
執筆者 : 下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
