夫婦ともに60代後半で、医師から「帯状疱疹の予防接種は2回セットです」と言われました。2人分・2回分を支払ってまで接種すべきなのか、家計と健康を天秤にかけると迷います。どう判断すべきでしょうか?
この記事では、2回接種の意味と効果を整理しつつ、定期接種や助成を含めた現実的な判断のしかたをまとめます。
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帯状疱疹は何がつらい病気なのか、60代後半で意識したい理由
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが体の中に残り、年齢や体調の変化をきっかけに再び動き出して起こる病気です。体の左右どちらかに帯状に発疹が出て、ピリピリした痛みを伴うことがあります。
問題になりやすいのは、皮膚が治った後も痛みが残る帯状疱疹後神経痛で、日常生活に支障が出ることがある点です。厚生労働省も、帯状疱疹は70代で発症する方が最も多いと示しており、60代後半はまさに備えを考えやすい年代だと言えます。
家計と比べるときは、医療費だけでなく生活への影響も想像してみるのが役立ちます。たとえば痛みで眠れない日が続くと、外出や家事が億劫になり、気分が落ち込むこともあります。もし介護や孫の世話など、休みにくい役割があるご家庭なら、体調の乱れが家族全体に広がる可能性もあります。
医師が言う2回セットの意味、効果と副反応をやさしく整理
医師が2回セットと言ったのは、組換えワクチンと呼ばれるタイプが基本的に2回で効果を発揮するためです。国の案内でも、組換えワクチンは2か月以上あけて2回接種するスケジュールが示されています。
また、シングリックスの添付文書では、50歳以上は通常2か月間隔で2回接種し、2か月を超えた場合でも6か月後までに2回目を行うとされています。つまり、2回目まで終えてはじめて予防の形が整う設計です。
効果は数字だけを見ると難しく感じますが、国の資料では、組換えワクチンは接種後1年で9割以上、5年でも9割程度の予防効果が示されています。さらに、帯状疱疹後神経痛の予防効果も高いと報告されています。
副反応は、打った場所の痛みや赤み、だるさなどが出ることがあります。重いアレルギー反応などは頻度不明とされつつ注意事項として記載があります。副反応が不安な場合は、過去のワクチンで具合が悪くなった経験や、持病、服薬状況を医師に伝えたうえで、接種後の過ごし方まで相談すると安心です。
家計の不安を減らす見方、定期接種や助成の確認ポイント
ここで大事なのは、費用を一律に決めつけないことです。2025年度から、65歳の方などを対象に帯状疱疹ワクチンが定期接種の対象になりました。経過措置として、その年度に70歳や75歳などの節目年齢になる方も対象になり得ます。まずはご夫婦それぞれが、今年度の対象に当てはまるかを自治体の案内で確認するのが第一歩です。
費用は自治体によって異なります。たとえば中野区でも、2025年4月から定期接種が始まったことが明記され、対象外の年齢でも任意接種への助成制度があると案内されています。お住まいの自治体でも似た仕組みが用意されている可能性があります。
家計判断のコツは、医療費を単発の出費として見るのではなく、家計の中で位置づけることです。もし貯蓄を大きく崩さないと払えないなら、接種時期をずらして年度を分ける、まずは自治体の対象年齢に入るほうから進める、などの現実的な調整ができます。
添付文書の範囲でも2回目は6か月後までに行うとされているため、短い期間で一気に支払う必要があるのかも、医療機関と相談して確認するとよいでしょう。
まとめ
定期接種として受ける場合は、万一の健康被害が起きたときに救済制度の対象になる仕組みがあります。不安をゼロにはできませんが、制度を知っておくと気持ちが落ち着くでしょう。
家計と健康はどちらも大切です。迷いがあるときは、対象年齢や助成の有無を確認し、費用負担を現実的に下げられる道がないか探したうえで、夫婦で同じ基準で決めるのが後悔を減らすことが大切です。
出典
中野区 2025年4月1日開始 帯状疱疹定期予防接種のお知らせ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
