SNSで「ATMで10万円下ろしたら、1枚だけ千円札だった」投稿が話題に! 実際「ATMの仕組み」としてあり得るの? 元銀行員の筆者が“過去のトラブル事例”も踏まえ解説

配信日: 2026.02.01
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SNSで「ATMで10万円下ろしたら、1枚だけ千円札だった」投稿が話題に! 実際「ATMの仕組み」としてあり得るの? 元銀行員の筆者が“過去のトラブル事例”も踏まえ解説
「ATMで10万円を引き出したら、なぜか1枚だけ違う札が混じっていた」
 
そんな投稿がSNSで話題になりました。10万円を下ろしたら千円札が1枚混ざっていたというものです。10万円を下ろせば、通常は1万円札が10枚出てくるはずです。
 
そのため「そんなこと、本当に起こるの?」と疑問に思った人もいることでしょう。結論から言うと、基本的には起こりません。しかし、ATMは機械であるため絶対にありえないとは言えないことも事実です。
 
本記事では、元銀行員の筆者が、ATMの仕組みと、実際に起こったトラブルについて解説します。また、万一トラブルが起きた場合の対応についても説明するので、ぜひ最後まで読み進めてください。
竹下ひとみ

FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種

銀行にて12年勤務し、法人および富裕層向けのコンサルティング営業に従事。特に相続対策や遊休地の有効活用に関する提案を多数手がけ、資産管理・税務・不動産戦略に精通。銀行で培った知識と経験を活かし、収益最大化やリスク管理を考慮した土地活用のアドバイスを得意とする。

現在は、2社の経理を担当しながら、これまでの経験をもとに複数の金融メディアでお金に関する情報を発信。実践的かつ分かりやすい情報提供を心がけている。

ATMの仕組みとは?

当然ながら、ATMは紙幣を人の目で確認しながら出しているわけではありません。ATMの内部には金種ごとに分かれたカセットがあり、1万円札、5千円札、千円札をそれぞれ別の場所で管理しています。
 
紙幣は1枚ずつ送り出され、通過する際にセンサーで枚数や状態を検知します。ATMに「10万円を引き出す」という指示が出れば、1万円札のカセットから10枚を正確に数えて排出する仕組みです。
 
この構造上、10万円を1万円札のみで引き出した場合、別の金種が混ざることはなく、違う札が出てくることはありません。
 

実際に起こったATMトラブル

ATMは正確にお金を送り出す仕組みですが、機械である以上、ごくまれに不具合がおこることもあります。
 
これは筆者の体験したことですが、実際に「ATMでお金が足りない」という連絡を受けたとき、すぐに該当するATMを停止し、調査を行ったことがあります。
 
取引履歴、実際に払い出された紙幣、内部残高を確認し、ATMの内部をくまなく点検したところ、千円札が1枚、紙詰まりを起こしているのが見つかったのです。その後、顧客へ連絡し、該当する金額を返却することができました。
 

ATMでトラブルが起こったときの対処法

ATMを利用した際に、金額が合わない、枚数がおかしい、違う札が混じっているなどのトラブルが発生した場合、その場ですぐに銀行に連絡を入れましょう。ATMには備え付けのインターホンや電話番号が表示されています。そこから連絡すれば、銀行側は状況を確認し対応してくれます。
 
ATMは1円単位で管理されており、内部の残高や取引記録は全て残っています。実際には、ATMのトラブルとして連絡を受けた際に取引内容や操作状況を確認した結果、機械に問題がないことが判明するケースもあります。
 
それでも、違和感を覚えた時点で連絡をすれば、銀行は記録や現物をもとに状況を確認できるため、気になる点があれば遠慮せず相談することが大切です。
 

まとめ

ATMで違う札が出てくる、あるいは金額が合わないという事態は機械の構造上起こりにくいです。ただし、機械トラブルという観点では完全にゼロとは言い切れないのも事実です。
 
そのため、違和感を覚えた時点で連絡をすることは、利用者側の確認につながるだけでなく、ATMを一時停止して調査を行う判断材料にもなります。結果として同じ不具合による取引が続くことを防ぎ、被害の拡大を防止することにもつながります。
 
執筆者 : 竹下ひとみ
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種

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