飛行機が欠航になって「ホテル代1万円をもらえた」という友人。私は以前もらえなかったのですが、この差は何でしょうか?
本記事では、航空会社の公式案内を基に、欠航時の費用補償の仕組みと、なぜ差が生じるのかを整理します。
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目次
欠航時の補償は法律で決まっているのか
まず押さえておきたいのは、日本の国内線において、欠航時の宿泊費や交通費などの補償が法律で一律に義務づけられているわけではない点です。実際の対応は、各航空会社が定める運送約款やルールに基づいて行われます。
このため、同じ「欠航」であっても、航空会社ごと、あるいは同じ航空会社でも条件によって対応が異なることがあります。
航空会社が案内する「追加費用の補償」とは
欠航時に航空会社が案内する補償には、おもに宿泊費や交通費が含まれます。ただし、これらは自動的に支払われるものではなく、一定の条件を満たした場合に限って案内される支援です。
補償の有無や範囲は、欠航理由や運賃条件、振替便への対応や申請手続きなどを踏まえて判断されます。
JAL・ANAの公式案内から見る対応の考え方
JAL(日本航空株式会社)の公式サイトでは、「弊社に起因する理由によって、当日の遅延、欠航が発生し、到着予定日に最終目的地に到着できない場合には、宿泊費・交通費を負担いたします」と案内しています。
ただし、すべての欠航で一律に支給されるものではなく、悪天候・天災などによる遅延・欠航や、搭乗予定日前日までの航空会社に起因する遅延・欠航の場合は顧客負担となります。
ANA(全日本空輸株式会社)も同様に、欠航時の対応として「機材故障など当社に起因する事由により遅延・欠航が発生し、到着空港から目的地まで定期公共交通機関が利用できない場合や、欠航による翌日への振り替えのために宿泊が必要となった場合など、宿泊費・交通費をANAが定める範囲においてお支払いいたします」と明記しています。
ただし、こちらも悪天候や空港混雑などの不測の事態においては、宿泊費・交通費は顧客負担としています。
いずれの航空会社も、欠航理由や現地での案内内容、申請方法などによって扱いが異なります。
なぜ「もらえた人」と「もらえなかった人」が分かれるのか
補償の有無に差が出るおもな理由として、次の点が挙げられます。
まず、欠航の原因です。機材トラブルなど航空会社の都合による欠航と、台風や雪などの天候要因による欠航では、運送約款上の扱いが異なり、後者では費用補償が限定される傾向があります。
次に、運賃条件の違いです。柔軟な変更・払い戻しが可能な運賃では、欠航時の対応も手厚くなる場合がありますが、割安な運賃では対応範囲が限定されることがあります。
さらに、申請や手続きの有無も影響します。補償は自動的に支払われるとは限らず、現地での案内に従って申請を行わなかった場合、結果的に補償を受けられないケースもあります。
利用者として知っておきたいポイント
欠航時の補償を巡るトラブルを避けるためには、欠航理由を確認し、航空会社の案内に従って行動することが重要です。また、宿泊費や交通費が発生した場合は、領収書の保管や申請方法の確認も欠かせません。
事前に購入した航空券の運賃条件を確認しておくことも、欠航時の対応を理解するうえで役立ちます。
まとめ
飛行機の欠航時にホテル代を受け取れるかどうかの差は、航空会社の運送約款などに基づく対応の違いや、欠航理由・運賃条件・申請手続きの有無などによって生じます。今回のケースで友人が補償を受け取れた一方で、自身は受け取れなかったという場合でも、制度上の扱いが異なっていた可能性が考えられます。
欠航が発生した際は、航空会社の公式案内を確認し、必要な手続きを取ることが、費用補償を受けるための重要なポイントといえるでしょう。
出典
日本航空株式会社
全日本空輸株式会社 機材故障などが理由の振り替えに伴う諸費用のご案内
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
