ベビーカーでバスや電車に乗るときに、周りの視線が気になります。運賃は大人1人分だけでいいと言われますが、混雑時に乗り込むのはマナー違反なのでしょうか? どこまで遠慮するべきか悩みます。
結論から言うと、ベビーカーで公共交通に乗ること自体は“マナー違反”ではありません。大切なのは、ルールを知ったうえで、安全と配慮のバランスを取ることです。本記事では「どこまで遠慮すべきか」を、判断しやすい形に整理します。
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目次
ベビーカーは畳まないとダメ? まず知っておきたい基本
まず前提として、電車ではベビーカーを折りたたまずに乗れることが多く、最近はフリースペースがある車両も増えています。ただし、混雑や車内の形によってはいったん畳んだほうが安全な場面もあります。
また、バスの場合は通路が狭く揺れも大きいので、状況によっては折りたたみをお願いされることがあります。したがって、「畳むのが礼儀」ではなく、「安全な形を選ぶ」という感覚でいると判断しやすいでしょう。
運賃についても不安になりやすいところですが、子どもは年齢や条件によって無料になることが多く、ベビーカーそのものに料金がかかるわけではありません。「大人1人分でいい」と言われたなら、たいていはそのルールの範囲に入っていますが、例外もあります。
例えば、子どもが座席を単独で使う扱いになる場合や、同伴する子どもの人数が多い場合などは、子ども運賃が必要になることがあります。迷ったら、事前に利用する交通機関の案内を確認しておくと、当日は迷いが減って落ち着いて動けます。
混雑時はマナー違反? ベビーカー乗車で待つ・乗るを決める3つの基準
混雑時に乗ることは、原則として禁止ではありません。ただし、危ない形で押し込むと周りの反発が起きやすいので、迷ったら次の3つを目安にすると、落ち着いて決められます。
1つ目は、「安全が保てるか」です。ホームと車両の段差が大きい、ドア付近が押し合いになっている、車内が身動きできないほど混んでいる。このようなときは事故のリスクが上がるので、今来た便に無理に乗らず、次の便を待つのは、遠慮ではなく安全のための判断となります。
2つ目は、「通路をふさがない形が作れるか」です。フリースペースが空いている、車内の端に寄せられるなら通路をふさぎにくく、落ち着いて乗れます。反対に、通路の真ん中に置くしかない状態なら、次の便にするほうがトラブルを避けやすいです。
3つ目は、「予定をずらせるか」です。次の便がすぐ来るなら見送るのも手です。もし、通院やお迎えなどで外せない場合は、押し合いがなく、ベビーカーを止められて通路をふさがない状態を作れるなら、周囲に配慮しつつ乗車して大丈夫です。
ここで思い出したいのが、運賃の話です。「子どもが無料だから申し訳ない」と感じる人もいますが、無料なのは“認められたルール”の範囲です。大事なのは支払いの多寡ではなく、安全と周りの動きやすさです。「ルール内で利用している」と自分のなかで整理できるだけでも、気持ちは軽くなるでしょう。
ベビーカーで乗車すると決めたら、視線がやわらぐ小さなコツ
ベビーカーの乗車をするときには、視線や空気がやわらぎやすいコツがあります。
まずは、「駆け込まない」ことです。無理な乗り込みは危険で、周りも身構えます。次に、「ドア前で止まらない」ことです。乗降者が集中する場所を避け、可能ならフリースペースや端に寄せるだけで、周囲のストレスは減ります。
最後に「短い一言を添える」ことです。「すみません、通ります」「ここに寄せますね」くらいで十分で、合図があると周りも体を引きやすく、あなた自身も気持ちが楽になります。また、バスでは固定の仕方や安全な向きが車両で違うので、迷ったら運転士さんに聞くほうが確実です。
移動の負担を減らすための、小さな工夫もあります。例えば、混雑時間を少し外すだけで乗りやすくなり、結果として移動が短時間で済むことがあります。また、遠回りでも空いている路線を選ぶほうが、疲れが少なく「もう一回出掛けよう」と思えることもあります。節約というより、移動コスト(体力と時間)を減らす発想です。
ベビーカーの乗車は安全と配慮を両立して、ムリなく移動しよう
ベビーカーで公共交通に乗ることは、マナー違反ではありません。ただし、乗車時に「安全か」「通路は確保できるか」「ずらせるか」の3つを確認し、乗ると決めたら「駆け込まない」「ドア前を避ける」「短い一言を添える」ことをおすすめします。この流れだけでも、周りの空気はかなり変わるでしょう。
幼児・乳児の運賃は無料となることが多く、大人1人分で乗れるケースが一般的です。無料や割引に後ろめたさを抱くより、ルールの範囲で堂々と利用し、安全と配慮を積み重ねるほうが、結果的に自分も周りも気持ちよく乗車できます。
完璧を目指して動けなくなるより、できる工夫で安全に移動する…… そのような「安全と周りへの配慮を優先する基準」で、外出のハードルを少しずつ下げていきましょう。
出典
国土交通省 ベビーカーマークについてのお知らせ
西日本旅客鉄道株式会社 JR西日本 ベビーカーを利用する際に気をつけることはありますか。
東京都交通局 ベビーカーでの乗車方法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
