駅から自宅までのタクシーの「ワンメーター」が値上げで「ワンコインでは収まらなく」なりました。雨の日や荷物が多いときについ乗ってしまうのですが、これは“ぜいたく”なのでしょうか?
しかし、短距離タクシーは“ぜいたく品”と決めつけるより、目的と頻度で判断するほうが現実的といえます。本記事でワンメーターが上がった理由と料金の仕組みを整理したうえで、家計に優しい使い方を考えてみましょう。
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目次
ワンメーターがワンコインを超えたのは、運賃の仕組みがあるから
「ワンメーター=初乗りの範囲」という感覚が崩れるのは、単に値段が上がっただけではありません。タクシーは最初に初乗り運賃が適用され、そこから先は一定の距離ごとに加算運賃が上乗せされます。
さらに、渋滞などで速度が落ちると、距離の代わりに時間で加算されることもあります。駅前が混んでノロノロ進むだけでも、思ったより料金が伸びるのはこのためです。
もう一つ、短距離で目立ちやすいのが迎車料金などの追加分です。配車アプリや電話でタクシーを呼ぶと、メーターとは別に迎車がかかる場合があります。
距離が短いほど固定的な料金の比率が大きくなり、「数分しか乗っていないのに高い」と感じる方は多くなりがちですが、ワンコインに収まらなくなった背景にはこうした仕組みも関係しているのです。
ぜいたくかどうかは、頻度と目的で決められる
短距離タクシーがぜいたくかどうかは、金額の大小だけで決まりません。ポイントは、「どれくらいの頻度で」「何のために」使っているかです。
例えば、駅から自宅までのタクシー代が1回600円でも、月2回なら1200円です。雨にぬれるストレスが減り、帰宅後に体調を崩しにくくなるなら、十分に意味のある支出といえます。特に、荷物が重い日や子ども連れ、遅い時間帯など、安全や健康に関わる場面なら必要性の高い支出です。
一方で、雨の日のたびに週3回乗ると、月に7000~8000円程度になり、家計の固定費と同じように毎月の出費として重くなります。ここまでくると、ぜいたくというより「習慣化した支出」になりやすく、罪悪感も増えるでしょう。モヤモヤする場合は、「使う日の条件が曖昧で回数が増えている」可能性があります。
罪悪感を減らすコツは、予算化と使い分け
おすすめは、我慢より先に「使っていい枠」を決めることです。例えば、「月2000円まで」「雨の日は月2回まで」といったルールを作ります。枠があると、使ったときに迷いが減り、使いすぎの歯止めにもなります。
ルールは、厳しすぎないほうが継続できます。「風が強い雨の日だけ」「荷物が多い日だけ」など、生活に合わせて調整しましょう。同時に、代替策も用意すると効果が出ます。軽くて丈夫な雨具に変える、ぬれにくい靴を用意するだけでも徒歩のハードルは下がります。
重い物(米・水・飲料・洗剤)だけ宅配を利用する、買い物の回数を分ける、キャリーカートやリュックサックを使用する、バスがあればバスを利用するなどの工夫をすると、タクシーの出番を減らせます。
タクシーを使わない生活が無理なくできるなら、それが一番シンプルです。難しい場合は、「使う日を決める」など、回数が増えすぎない工夫をしておくと安心です。
短距離タクシーは上手に利用して賢い支出にしよう
ワンメーターがワンコインに収まらなくなったのは、運賃改定だけでなく、初乗り・加算・低速時の加算、迎車などの仕組みで短距離ほど体感が変わりやすいからです。だからこそ、短距離タクシーを一律に“ぜいたく”と決めつける必要はありません。
頻度と目的で線引きし、使用していい枠を作れば、雨の日や荷物が多い日のタクシーは、体力と時間を守る賢い支出になります。タクシーを「罪悪感の出費」ではなく「必要なときに使える道具」として、上手に付き合っていきましょう。
出典
国土交通省 物流・自動車局 東京のタクシー運賃改定について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
