「リスキリング」の重要性が叫ばれていますが、実際に勉強時間を確保できる人は限られています。仕事が忙しい中、どこまで自己投資に時間を割くべきでしょうか?
さらに、自己投資を個人の根性に任せず、会社の制度や支援と組み合わせると成功率が上がります。国も職場での学び直しを後押しする指針や支援事業を用意しており、働きながら学ぶ前提で考えるのが現実的です。
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自己投資の目安は、時間ではなく成果につながる行動で決める
忙しい中での学びは、勉強時間の長さより、仕事に効く形にできるかで価値が変わります。まず考えたいのは、何のために学ぶかです。今の仕事の改善なのか、異動や転職も視野に入れた準備なのかで、選ぶテーマも必要な深さも違います。目的がぼんやりしたまま教材を集めると、時間が吸い込まれて疲れだけ残りがちです。
目安としては、今の仕事で毎月の成果が少しでも上がる学びか、半年後に市場価値が上がる学びか、どちらかに寄せると迷いが減ります。たとえば資料作成が多いなら、文章力やデータ整理、表計算の基礎を固めるほうが、いきなり難しい資格を狙うより回収が早いことがあります。学びは趣味ではなく投資なので、回収ルートを先に置くのがコツです。
忙しい人ほど、週にまとまった時間より毎日の小さな枠が効く
忙しい人が失敗しやすいのは、週末にまとめて何時間もやろうとすることです。疲労や予定で崩れやすく、崩れたときに一気にゼロになります。現実的には、平日に短い枠を作って積み上げるほうが続きます。たとえば通勤や昼休みのうち15分だけ、帰宅後に30分だけと決めるほうが、結果的に継続しやすいです。
もう一つのコツは、学びをインプットだけにしないことです。読んだだけ、見ただけで終わると、時間のわりに定着しません。
学んだことを翌日の仕事で一つだけ試す、同僚に要点を説明する、社内メモにまとめるなど、小さなアウトプットをセットにすると、短時間でも効果が出やすくなります。忙しいほど、学びを仕事に直結させたほうが、続ける理由が残ります。
個人だけで抱えず、会社の支援や外部制度を使うと続きやすい
学び直しは本人の努力だけでなく、職場の理解と仕組みがあるほど進みます。厚生労働省のガイドラインでも、学びは労使の協働が重要だという考え方が示されています。会社側が時間の確保や相談機会を用意し、本人が主体的に学ぶという組み合わせが理想です。
また、経済産業省は在職者向けに、キャリア相談から講座受講、転職支援までを一体で進める支援事業を案内しています。自分で全部設計するのが難しい人ほど、こうした枠を入口にすると迷いが減ります。
まずは社内制度を確認し、研修費補助や資格支援、学習時間の扱いがないか見てみましょう。制度がなくても、上司に相談するときは、学ぶ目的と業務へのメリット、学習の範囲、業務に支障が出ない工夫をセットで伝えると通りやすくなります。自己投資は時間の奪い合いになりがちなので、仕事の成果につながる形に整えるのがポイントです。
まとめ
忙しい中で自己投資に割く時間は、長さより設計が大切です。目的を絞り、毎日の小さな枠で続け、学んだことを仕事で試すだけでも投資回収は進みます。さらに、社内制度や公的な支援を使えば、個人だけで抱えずに学びを進められます。時間が足りないからこそ、短く、具体的に、回収が見える学び方に寄せていくことが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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