「新幹線は指定席一択」と言う友人。「自由席」と「指定席」の違いは? 料金差ほどの価値はある?

配信日: 2026.02.08
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「新幹線は指定席一択」と言う友人。「自由席」と「指定席」の違いは? 料金差ほどの価値はある?
「新幹線に乗るなら指定席一択」という意見に対して、「自由席で十分」「数百~数千円の差は大きい」と思う人も少なくないでしょう。
 
本記事では、新幹線の指定席と自由席は具体的に何が違うのか、そしてその料金差には本当に価値があるのかを整理していきます。
小山英斗

CFP(日本FP協会認定会員)

1級FP技能士(資産設計提案業務)
住宅ローンアドバイザー、住宅建築コーディネーター
未来が見えるね研究所 代表
座右の銘:虚静恬淡
好きなもの:旅行、建築、カフェ、散歩、今ここ

人生100年時代、これまでの「学校で出て社会人になり家庭や家を持って定年そして老後」という単線的な考え方がなくなっていき、これからは多様な選択肢がある中で自分のやりたい人生を生涯通じてどう実現させていくかがますます大事になってきます。

「未来が見えるね研究所」では、多くの人と多くの未来を一緒に描いていきたいと思います。
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新幹線の「自由席」と「指定席」の基本的な違い

まずは、自由席と指定席のそれぞれの特徴を整理してみます。
 

自由席は料金が安い代わりに「確実性」は低め

自由席は、その名のとおり、あらかじめ座席が指定されていない席です。空いている席があれば座れますが、混雑時には座れず、通路やデッキで立ったまま過ごすことになる可能性があります。自由席の主な特徴には、次のようなものが挙げられます。
 

・指定席より料金が安い
・予約不要で、思い立ったらすぐ乗れる
・繁忙期や時間帯によっては座れないリスクがある

 
特に、朝夕の通勤時間帯やゴールデンウィーク、年末年始などの連休は、自由席が非常に混雑しやすい点に注意が必要です。
 

指定席は料金が高くなるが「席の確保」が約束される

指定席は、あらかじめ乗車する列車の座席が確保されている席です。新幹線に乗った時点で、「必ず座れる」という安心感があります。指定席の主な特徴には、次のようなものが挙げられます。
 

・事前予約により必ず座れる
・荷物置き場や足元スペースを考慮しやすい
・混雑時でも落ち着いて移動できる

 
新幹線の料金は、「運賃+特急料金」で構成されています。指定席を選ぶと、この特急料金に「指定席料金」が加算されます。
 

料金差はどれくらい? 数字で見る自由席と指定席

自由席と指定席の差額は、一般的に530円程度です。ただし、JR各社や路線によっても異なります。
 
また、時期によっても指定席料金は異なってきます。例えば、通常期と比べて、閑散期や繁忙期(ゴールデンウィークやお盆、年末年始など)の指定席料金は、図表1のような差が出ます。
 
図表1

シーズン 料金
閑散期 330円
通常期 530円
繁忙期 730円
最繁忙期 930円

出典)JR東日本「シーズン別の指定席特急料金」より筆者作成
 
指定席料金を「ワンコイン程度」や「ランチ1回分程度」などと考えると、小さな差に感じる人もいるかもしれません。一方で、家族旅行や頻繁な出張では、積み重なると無視できない金額になります。
 
なお、同じ区間であっても、利用する新幹線によっては指定席料金に違いがあります。例えば「のぞみ」の場合、「ひかり」や「こだま」より停車駅が少ない分、指定席料金が高くなるといったケースもあります。
 
同じ東京-新大阪間でも、「のぞみ」の指定席は「ひかり」より320円ほど高くなります。そのため、「のぞみ」の指定席に乗る場合は、指定席と自由席の差額はさらに大きくなります。
 
新幹線の運賃や料金は、JR各社の公式サイトで検索可能です。各サイトで実際に乗車予定の列車を検索してみると、指定席と自由席、それぞれを利用する場合の金額の違いも知ることができます。
 

指定席は本当に「料金差以上の価値」があるのか

指定席を利用することで、料金以上の価値を感じられるかどうかは人それぞれかもしれません。本章では、「指定席一択」というような人が重視していると思われる、指定席を利用することの価値について具体的に紹介します。
 

「機会損失」を防ぐという価値

まず思いつくのは、移動中に行いたいことの「機会損失」を防げることです。自由席で座れずデッキに立つ場合、移動中に仕事や読書、休息がしづらくなります。特に、次のような状況にある人にとっては、指定席は移動時間の効率を高める投資と考えることができます。
 

・移動時間を仕事に充てたい
・到着後すぐに控えている商談や観光などの準備をしたい
・体力を温存したい

 

「安心感」が生む精神的負担軽減という価値

自由席では、「何分前に並べば座れるか」、「満席だったらどうしよう」、といった見えないストレスが発生します。指定席なら、こうした不安はほぼゼロです。特に、子ども連れや高齢の家族との移動、大きな荷物がある場合、指定席があることの安心は料金差以上の価値を感じやすいでしょう。
 

自由席が向いている人とは?

一方で、自由席が適している人もいます。「必ず座れなくても問題ない」「節約を優先したい」といったような場合、自由席は非常にコストパフォーマンスの良い選択といえるでしょう。
 

まとめ

新幹線の指定席と自由席の違いは、単なる座席の有無だけではありません。指定席は「ぜいたく」ではなく、快適さや確実性に対する「価値への支払い」であり、以下のような選択の違いともいえます。
 

・指定席は「時間・安心・効率」を買う選択
・自由席は「コスト重視・柔軟性」を取る選択

 
料金差ほどの価値があるかどうかは、その移動で何を重視するかによって変わります。時間やパフォーマンスを重視する人から見れば、指定席を選択することは十分に合理的といえるでしょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 きっぷあれこれ 特急券 シーズン別の指定席特急料金
 
執筆者 : 小山英斗
CFP(日本FP協会認定会員)

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