【注意】検索した「北海道電力の電話番号」に連絡したら、なぜか“他社と契約”していた!?「ほくでん公式」も注意喚起…なぜ“紛らわしい会社”が表示されるのか、注意点も解説
北海道電力(ほくでん)を探して「ほくでん」とネットで検索し、表示された電話番号に連絡したところ、結果的に別事業者との契約手続きに進んでいたという投稿がX(旧Twitter)で話題になりました。
背景にあるのは、検索結果で公式窓口と紛らわしいページや連絡先が目立つことです。本記事では、誤認が起きる仕組みと確認すべきポイントを解説します。
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「ほくでんに電話したつもり」が起きる理由
今回のケースでポイントとなるのは、検索結果の表示です。実際に「ほくでん 契約」と検索すると、公式サイトより上に、別事業者の案内ページが先に出てくる場合があります。例えばGoogleでは図表1のように、スポンサー広告として「電力の開始手続き」というサイトが出てきます。
検索結果で会社名が確認できなくとも、自身で特定の電力会社を検索した結果に「電力の開始手続き」と出てくると、公式窓口と誤解してしまう人もいるでしょう。
図表1
Googleの検索結果
ほかにもページ内で「北海道電力エリアの引越しお手続き」「開始を申し込む」といった文言が並ぶケースもあります。しかし、その窓口を通じた手続きは北海道電力との直接契約ではなく、取次や別の小売電気事業者との契約につながることがあります。
違法ではないが誤解を生みやすい仕組みがある
こうした表示は、一見すると問題がありそうに感じられます。これらは直ちに違法と断定するのは難しい一方で、誤認を招きやすい表示である点には注意が必要です。
電力自由化以降、電気の契約は複数の小売事業者から選べるようになっており、代理店や取次業者が契約を案内すること自体は認められています。しかし問題なのは、「北海道電力の公式窓口であるかのように誤認させやすい表示」です。
事業者名が分かりにくい位置に小さく書かれていたり、あえて会社名を表示しないようにしていたりすると、利用者が誤解する可能性は高まります。
ほくでん公式が「拡散希望」で注意喚起
ここまで見てきたように、「ほくでん」と検索した結果、公式サイトではない事業者のページや電話番号が目立つ位置に表示されることがあります。その結果、利用者が北海道電力の公式窓口だと思い込み、実際には別の事業者を通じて契約してしまうケースが起きました。
こうした誤解がSNS上で可視化されたことを受け、北海道電力は公式アカウントで「拡散希望」として注意喚起を行いました。
電力会社が自ら拡散を求める形で発信するのは、本件を放置すればトラブルにつながりかねないと判断したためと考えられるでしょう。検索行動が当たり前になった今だからこそ、公式・非公式の見分けがつきにくくなっている現状が浮き彫りになった事例といえます。
トラブルを防ぐために注意したいポイント
このようなトラブルを防ぐためにまず重要なのは、「検索結果の一番上=公式」と思い込まないことです。
広告表示や代行サービスのページが、公式サイトより上位に表示されることは珍しくありません。また、電話をかける前に、次のような内容を確認することが大切です。
・サイトの運営会社名
・「北海道電力」との関係性(代理・取次であるか)
・最終的にどの会社と契約するのか
公式サイトかどうかは、ページのフッターなどにある運営者情報や問い合わせ先の記載で判断できます。サイト名だけでなく、社名が「北海道電力株式会社」になっているか、検索結果に「スポンサー」「広告」といった表示が付いていないかも確認するとよいでしょう。
確実なのは、北海道電力の公式サイトから契約ページへ進む、もしくは検針票に記載された連絡先を利用する方法です。
まとめ
「ほくでんに電話したつもりが、別の会社と契約していた」というケースは、検索結果の表示構造と、紛らわしい案内が重なって起きています。
違法とは言い切れない一方で、利用者が誤解しやすい仕組みであることは否定できません。電気の契約は毎月の固定費に直結する重要な手続きです。「公式かどうか」「誰と契約するのか」を一度立ち止まって確認するだけで、思わぬトラブルは防げます。
便利な検索の裏側にある仕組みを理解し、冷静に判断することが、家計を守る第一歩といえるでしょう。
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など

