私立高校無償化でも、授業料以外に費用が年間50万円以上かかる? 私立高校と公立高校で3年間にかかる学習費の差は?

配信日: 2026.02.21
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私立高校無償化でも、授業料以外に費用が年間50万円以上かかる? 私立高校と公立高校で3年間にかかる学習費の差は?
令和8年度より、いわゆる「高校無償化」の動きが加速する予定です。公立高校だけでなく私立高校においても支援が拡充され、より多くの選択肢が生まれるかもしれません。
 
しかし高校無償化とはいえ、費用がまったくかからなくなるわけではありません。私立高校の場合、100万円前後の実費がかかってしまうケースも想定されます。
 
本記事では、高校無償化の詳細と、想定される費用について解説します。また私立高校と公立高校における学習費の差もシミュレーションしてみましょう。
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私立高校の授業料無償化の概要

最初に、私立高校無償化に関する概要を見ていきましょう。政府はこれまで、高校に通う生徒のいる世帯に対して、授業料を支援する取り組みを実施してきました。
 
令和8年度からは、私立高校に対する支援は以下の通りです。
 

・所得制限:不問
・支給上限額:45万7200円

 
無償化の制度は、高等学校の全日制と定時制どちらにも適用されます。
 

自己負担が必要な費用

上記のいわゆる高校無償化の制度は、授業料を対象にしたものです。そのため、それ以外の費用については支援されず、実費を支払うことになります。
 
では具体的にどれほどの費用が自己負担になるかというと、私立高校ごとに異なります。一般的には、以下のような学校教育費にはお金がかかるようです。
 

・入学金
・施設整備費
・教材費
・制服代
・修学旅行の積立金 など

 
文部科学省の報告によると、令和5年度における「学習費総額」は以下の通りです。
 
学習費総額には、「学校教育費」に加え、「学校給食費」や学習塾・地域活動・スポーツなどの「学校外活動費」が含まれています。
 

・公立高校(全日制):59万6954円
・私立高校(全日制):117万9261円

 
このうち、「授業料」「入学金」「修学旅行費」「通学関係費」などを含む「学校教育費」は以下の通りです。
 

・公立高校(全日制):35万1523円
・私立高校(全日制):83万2650円

 
このうち、支援金の対象となる授業料を除いた全日制高校の学校教育費の支出構成は、以下のとおりです。
 
表1

区分 私立 公立
入学金等 8万290円 1万8027円
修学旅行費等 6万2778円 3万6500円
学校納付金等 12万7346円 3万5630円
図書・学用品・実習材料費等 7万3312円 6万2284円
教科外活動費 6万3440円 4万9499円
通学関係費 13万6790円 9万7634円
その他 9524円 6677円

出典:文部科学省「結果の概要-令和5年度子供の学習費調査」を基に筆者作成
 
私立高校において、授業料を除く費用は55万3480円でした。公立高校は30万6251円です。入学金や学校納付金などの費目で特に大きな差が出ました。
 

私立高校と公立高校3年間でかかる学習費の差を比較

私立高校と公立高校の授業料以外の費用を比較すると、「24万7229円」です。3年間同じ差が続くと仮定すると、合計で74万1687円の差額が出ます。月額ベースなら、約2万600円です。
 
授業料が無償になったとしても、私立高校における自己負担は公立よりも概して高い傾向にあります。ただし上記の金額はあくまで平均値であり、通う学校によっては、差が縮小ないしは拡大するかもしれません。
 

私立高校と公立高校の学習費の差は約74万円

私立高校と公立高校の授業料以外の費用の差は、3年間で約74万円でした。授業料が無償化しても、公立高校より私立高校のほうが負担額は高い傾向にあります。
 
私立高校への支援が拡充されると、授業料が大幅に安くなるか実質無償になる可能性が高いです。その場合でも、授業料以外に平均約55万円かかるようです。学習塾や家庭教師など学校以外での費用を踏まえると、さらに負担は大きくなります。
 

出典

文部科学省 高等学校等就学支援金等
文部科学省 2 調査結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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