飲食店で「食べ物を残す」のは“合理的&健康的”? SNSでは「お金払ってるんだから」「メンタル強い証」「開き直るな」と賛否両論…お金を払っていれば“残すかは自由”なの?

配信日: 2026.03.02
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飲食店で「食べ物を残す」のは“合理的&健康的”? SNSでは「お金払ってるんだから」「メンタル強い証」「開き直るな」と賛否両論…お金を払っていれば“残すかは自由”なの?
飲食店での食事で、「もうおなかいっぱいで食べられないから残そう」と料理を食べきれなかった経験がある人もいるでしょう。しかし、「料理を食べ残すのはもったいない」「作ってくれたい人に申し訳ない」と考えたことのある人もいるのではないでしょうか。
 
本記事では、よくSNSで話題となる飲食店での食べ残し問題を取り上げ、マナー違反なのか合理的なのかなどを解説します。
藤岡豊

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

飲食店で食べ残すのはあり? なし?

一般的な感覚でいえば、飲食店で頼んだ料理を食べ残すのは、マナー違反だと考えている人が多いのではないでしょうか。しかし、昨今では考え方の多様化が進んでおり、さまざまな意見が見られるのが実情です。SNSで見られた、食べ残しに対する意見の一例は、以下のとおりです。


・食べ物を残さない教のひと怖い 作ってくれた人が~とかよりも、自分の健康のほうが大事なんだけど

・あまり大きな声で言えないけど、メンタルが強い人、躊躇(ちゅうちょ)なく食べ物を残せる人が多い。自分の快不快に忠実で、自分に無理をさせない。「腹一杯だけど無理して食べる」コマンドがない。

・「残せる人はメンタルが強い」というより、「食べ物を残せない人はつまらんことに一生懸命になり過ぎ」のほうが近い気がするな つまらんことへの優先順位がバグっているのが原因だと思う

・「食べ物を残すな」って言ってんじゃないの「食べ物を残した事を偉そうに開き直るな」って言ってんの

無理して食べるよりも自分の健康のほうが大事、食べ残さない人はつまらないことに一生懸命になりすぎなどの意見が見られました。一方で、食べ残すのはマナー違反とも取れるSNSの投稿もあり、意見が分かれています。
 
お金を払っているのだから完食は義務ではない、無理して食べるのは不健康と考える人が一定数いることが分かります。一方で、食べ物がもったいない、注文したら食べ切るべきと考える人もいます。
 
また、食べ残すつもりがなくても、「意外と量があった」などの理由で仕方なく残すケースバイケース派の人もいます。
 
法的には食べ残しても問題はありませんが、店舗側は食べてもらう前提で料理を提供しています。食べ残しがあれば食品ロスが生まれるうえに、嫌な気持ちになる人もいるかもしれません。「食べ残して、どう思われてもいい」と考える人もいますが、お互い気持ちよく終われたら一番いいのではないでしょうか。
 

持ち帰る人はどのくらい? 食べ残すといくらお金が無駄になる?

飲食店で食べきれなかった料理の持ち帰りはできるのでしょうか。環境省の「飲食店における食べ残しの持ち帰りに関するアンケート調査」結果報告によると、2021年に「食べ残しを持ち帰った経験がある」と回答したのは全体の23.3%で、あまり多くはないことが分かります。
 
ただし、国や自治体では、食品ロス削減のために食べ残しの持ち帰りを推奨しているため、今後は増えると予想されます。一例として、平均的な金額の食事を頼んで半分残すのを月に2回×12ヶ月繰り返すと、どのくらいのお金が無駄になるかを試算してみましょう。


・1回の食事1200円→半分残すと600円のロス
・月2回×12ヶ月分は1万4400円
・4人家族で2人が食べ残したとすると2万8800円

1年間で見ると、大きな金額が無駄になっていることが分かります。クリスマス関連商品や節分の恵方巻きなど、定期的に耳にするフードロス問題ですが、昨今さまざまな取り組みがおこなわれています。個人としては、できる限り食べ残さないようにするのがよいのかもしれません。
 

食べ物を残さないようにできること

個人が食べ残さないようにできることの一例は、次のとおりです。


・残さないことを前提に注文する
・小盛りやハーフがあれば活用する
・可能なら持ち帰りを相談する
・一緒にいる人とシェアする

体調不良などでどうしても食べきれないうえに、店舗が持ち帰りに対応していないのであれば、無理に完食する必要はないでしょう。ただし、画像目的で注文しての食べ残しや、はじめから残すつもりで注文することは非常識といわれても仕方ないでしょう。
 
マナーや健康、食品ロスの問題が関係するため、考え方は人それぞれです。ただし、飲食店で食事をしている以上、必ず作り手がいます。作り手にもさまざまな考え方の人がいますが、最低限の敬意は必要なのではないでしょうか。
 

まとめ

一般的に、注文した料理は食べ残さないのがマナーとされていますが、「自分の健康のほうが大事」と考える人もいます。「想像していた量より多かった」「完食は義務ではない」と考え、食べ残すことは法律違反ではなく、仕方ないといえる面もあります。
 
飲食店での食事を楽しみにしている人は多いでしょう。自分と作り手がいるため、形はどうあれ、お互いが気持ちよく終われたらと思います。
 

出典

環境省 「飲食店における食べ残しの持ち帰りに関するアンケート調査」結果報告
 
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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