老後は「UR賃貸住宅なら安い」と思ったのに“家賃10万円超”でショック! 都営住宅なら半額の“5万円以下”で入居できるそうですが、夫婦2人ならいくらかかりますか?
想定よりも家賃が高く、UR賃貸住宅が入居の選択肢に入らない場合、別の選択肢である「都営住宅」なら、5万円以下で入居が可能なのでしょうか。本記事では、それぞれの制度の違いや家賃の目安について解説します。
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UR賃貸住宅の家賃基準は「近傍市場」だが減額制度も
UR賃貸住宅を管轄する独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)によると、家賃は周辺地域にある類似した条件の民間賃貸住宅の家賃(近傍同種家賃)を基準に定められます。具体的には、類似物件の事例を集め、構造や規模、立地などを比較して決定される仕組みです。
また、低所得の高齢者世帯などが安定して居住できるよう、月収入15万8000円以下の高齢者世帯を対象とした家賃減額制度が設けられています。 例えば、「高齢者世帯向け地域優良賃貸住宅における家賃減額措置」では、本来の家賃から20%減額(減額上限2万5000円)され、退去までの最大20年間適用されます。
都営住宅なら「URより低廉な使用料」で住める可能性も
少し古いデータにはなりますが、東京都住宅政策本部が平成30年に発表した資料「都営住宅の現状」によれば、都営住宅の平均家賃は「2万3000円」となっていました。
実際の家賃は所得によって変動しますが、以下は「練馬区上石神井町」の2人世帯向け物件の使用料(家賃)の一例です。
・2DK:1万7600~3万8600円
・3DK:3万300~6万6600円
次に、UR賃貸住宅における東京都の家賃相場(2026年3月2日時点)を見ていきます。
・1LDK/2K/2DK:8万7000円
・2LDK/3K/3DK:9万4000円
前記したUR賃貸住宅の「高齢者世帯向け地優賃減額措置」が上限まで適用されても、減額幅は最大2万5000円です。UR賃貸住宅も初期費用などの面では低廉な部類に入りますが、毎月の家賃だけを見ると、都営住宅と比較して高く感じるかもしれません。
UR賃貸住宅と比べて都営住宅の家賃が半額以下になるかどうかは、世帯の収入や立地条件によっても大きく左右されます。
都営住宅であれば「シルバーピア」という選択肢も
65歳以上かつ東京都内在住で、都営住宅への入居を検討するなら「シルバーピア(高齢者集合住宅)」も考えられます。手すりやエレベーターなど、高齢者に配慮した設備が充実しており、単身者向け・2人世帯向けの住宅があります。
シルバーピアは、例年2月上旬および8月上旬に抽選方式で入居を募集しています。東京都住宅政策本部の発表によると2025年8月の募集では、単身者向けで81.5倍、2人世帯向けでも34.0倍と高倍率です。
まとめ
UR賃貸住宅は家賃が10万円を超える物件もありますが、条件を満たせば最大2万5000円の家賃減額制度を利用できます。
一方、都営住宅は所得等によって家賃が変動するものの、平均家賃は2万3000円程度となっており、条件次第では希望通り「5万円以下」で入居できる可能性もあるでしょう。
まずは自身の入居要件を確認し、ほかの選択肢も視野に入れながら、定期的に実施される都営住宅の抽選に応募してみてはいかがでしょうか。
出典
独立行政法人都市再生機構(UR都市機構) UR賃貸住宅の家賃算定の考え方について
東京都住宅政策本部 都営住宅の入居資格(単身者向シルバーピア)
東京都住宅供給公社(JKK東京) 令和7年8月都営住宅入居者募集 区市町別倍率表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
