片づけの美学48 片づけができるのは、どっち?一度にたくさん片づけるか、小分けに片づけていくか

配信日: 2019.07.05

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片づけの美学48 片づけができるのは、どっち?一度にたくさん片づけるか、小分けに片づけていくか
片づけをする時、一度に時間をかけて片づけるのと、何度かに分けて少しずつ片づけるのはどちらがいいのでしょうか。それぞれのメリット、デメリットを合わせてお伝えします。
 
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

一度にたくさん片づける「メリット」

勢いが必要ですが、一気に部屋が片づきます。片づける時間が確保できて、「使う」・「使わない」の決断が早くできる方に向いています。目安としてキッチンの片づけだけでも半日~全日かかります。
 
また、「片づけた!」「できた!」という気持ちがあなたを前向きな気持ちにします。今後の行動にも変化があるはずです。
 
・部屋の印象が大きく変わるので、気分がいい
・達成感が大きい
・捨てることに慣れるので、捨てる決断がしやすくなる

 

一度に片づける「デメリット」

気をつけたいのは、捨てたものを忘れてしまうこと、置いた場所を忘れてしまうことです。たくさん作業をすると、多くのモノが一度に新しい置き場所に移動します。
 
すると、次回使おうと思ったときに見つけられなくなります。それを防ぐためにラベルを貼るなど、見つけやすい工夫をしておきましょう。
 
また、ゴミの行方も気になります。量が多い、分別が手間、回収日が違うなど、ゴミが家の中で置いたままにならないように計画的にゴミ出しをしてください。
 
・捨てたもの、置いた場所が分からなくなりやすい
・疲れる
・ゴミが一度にたくさん出るので、ゴミ出しがネックに
・習慣化しないので、すぐに片づけが必要な状態に戻りがち

 

こんな時にぴったり、一度に片づける

体力があって、時間があって、決断力がある人には一度に片づける方法はおすすめです。また一人暮らしの場合も、自分の意志だけで決められるので、お試しください。
 
・一人で暮らしている
・実家の自分スペースの片づけ

 

少しずつ片づける「メリット」

平日は夜の10分、週末は1時間など、少しの時間で小さな1ヶ所を片づけていく方法です。時間や体力を大きく使わないので、負担なく片づけが進められます。
 
その分、続ける意思が必要ですが、少しずつきれいになってく自宅にやる気がわいてくると思います。そのような気持ちが片づけを習慣化する力になっていくはずです。また、ゴミは一度にたくさん出ないので、通常のゴミ捨て程度になり、負担になりません。
 
・片づけが習慣化できる
・片づけで体力を使わない
・少しの時間でできる
・だんだんきれいになっていく
・ゴミが負担にならない

 

少しずつ片づける「デメリット」

試されるのは、片づけを続けていく気持ちの強さです。少しずつ片づけていくので、一度にたくさん片づけるような、ぱっと印象が変わるほどの変化がありません。
 
例えできない日があっても、またできる日から再開して、続けてみましょう。振り返ると、少しずつ生活が快適になり、スムーズにモノを取り出せたり、探し物がなくなったりしているはずです。
 
・途中でやめてしまうかもしれない
・すぐに印象が変わらないので、やる気キープが難しい

 

こんな時にぴったり、少しずつ片づける

仕事に家事に毎日が忙しい方は、片づける余裕がないことが多いです。それでも、10分くらいの時間であれば作ることができるのではないでしょうか。また、片づけができないライフスタイルから変えていきたい場合も、少しずつ進める片づけはおすすめです。
 
・余分な時間がない
・片づかない習慣を変えたい

 

自分に合った方を選んで

一度に片づける、少しずつ片づける。どちらにも長所、短所があります。自分の生活がどちらにぴったりか選んで、実践してみてください。片づけで空間が変わると、自分の暮らしや行動などたくさんのことが変わっていくはずです。ぜひそれを体験してくださいね。
 
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
 

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