引っ越し準備をしていたらクッションフロアに穴が… 故意ではないとはいえ、大きな穴なので高額な請求が怖いです。退去費用は高額になりますか?

配信日: 2026.03.25
この記事は約 4 分で読めます。
引っ越し準備をしていたらクッションフロアに穴が… 故意ではないとはいえ、大きな穴なので高額な請求が怖いです。退去費用は高額になりますか?
引っ越し準備中にクッションフロアへ大きな穴を開けてしまうと、退去費用がどれほどかかるのか不安になるものです。特に、見た目に目立つ傷だと「かなり高額になるのではないか」と心配しやすいでしょう。
 
しかし、賃貸の退去費用は、穴の大きさだけで決まるわけではありません。傷の原因や入居年数、補修の方法、契約内容などを踏まえて判断されます。
 
そこで本記事では、クッションフロアに穴が開いた場合の考え方と、請求額を確認するときのポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

クッションフロアの穴は、故意でなくても借り主負担になることがある

賃貸住宅の退去時には、すべての傷を借り主が負担するわけではありません。国土交通省のガイドラインでは、年数の経過による傷みや、普通に暮らしていて生じる劣化は貸し主負担とされています。一方で、引っ越し作業でついた引っかき傷や、不注意によって生じた損傷は、借り主負担になりやすいとされています。
 
そのため、故意ではなくても、引っ越し中に物を落としてクッションフロアに穴を開けた場合は、借り主側の負担と判断される可能性があります。
 
ここで大切なのは、わざとではないから無料になるとはかぎらない点です。逆にいえば、借り主負担になり得る場面でも、請求額がそのまま高額になるとはかぎりません。負担の範囲には、別の考え方があるためです。
 

大きな穴でも退去費用が必ず高額になるとはかぎらない

クッションフロアに大きな穴があると、部屋全体の張り替え費用を請求されそうで不安になるでしょう。しかし、原状回復では「どこまで借り主が負担するか」が重要です。
 
国土交通省のガイドラインでは、借り主負担の範囲について、損傷部分と補修箇所の関係を踏まえて考えるとされています。つまり、傷があるからといって、常に部屋全体をそのまま全額負担するとはかぎりません。
 
また、床材には年数による価値の低下もあります。一般的には、クッションフロアは入居年数に応じて、借り主が負担する金額が変わることがあります。
 
例えば、入居が長い場合は、新品同様の価格をそのまま請求できるとはかぎりません。つまり、大きな穴であっても、「借り主の負担ゼロではないが、想像したほど高額ではない」ということは十分あり得ます。
 
もちろん、入居直後に大きな穴を開けた場合や、特約で補修費の扱いが明確に定められている場合は、負担が重くなることがあります。だからこそ、金額だけを見て慌てるのではなく、契約書と見積書の内容を丁寧に確認することが大切です。
 

高額請求が不安なときは、退去前後の確認が大切

退去費用が心配なときは、まず穴の状態を写真で残しておくことをおすすめします。できれば、穴の大きさが分かるように撮影し、いつできた傷なのかも整理しておくとよいでしょう。退去立ち会いでは、感情的に話すよりも、この傷についてどのような基準で、どこまでの費用を負担するのかを確認することが大切です。
 
請求書や精算書が届いたら、内訳を必ず見ましょう。材料費だけでなく、工事費や処分費、諸経費などが含まれていることがあります。
 
もし、「全面張り替え一式」などとだけ書かれているなど内容が不明確な場合は、明細の説明を求めるべきです。国民生活センターも、納得できない請求を受けた場合は説明を求め、話し合うことが大切だと案内しています。
 
それでも不安が残る場合は、一人で抱え込まないことが大切です。消費生活センターでは、賃貸の原状回復に関する相談を受け付けています。高額請求が来たとしても、すぐに受け入れる必要はありません。根拠を確かめてから対応すれば、落ち着いて判断しやすくなります。
 

クッションフロアの穴で慌てないために、基準を知って冷静に対応しよう

クッションフロアに大きな穴が開くと、「退去費用が高くなるのではないか」と強く不安になるものです。ただし、実際の請求額は故意かどうかだけでなく、不注意の程度や入居年数、補修範囲、契約内容によって変わります。したがって、大きな穴だからといっても、必ず高額請求になるとはかぎりません。
 
大切なのは、原状回復の基本ルールを知ったうえで、写真を残し、契約書と請求明細を確認し、不安があれば相談することです。退去費用は不安になりやすい項目ですが、基準を知って対応すれば、必要以上に怖がる必要はありません。冷静に確認を進めれば、納得できる形で退去しやすくなるでしょう。
 

出典

国土交通省 原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)
独立行政法人国民生活センター 賃貸住宅の原状回復トラブルにご注意!
独立行政法人国民生活センター 相談・紛争解決/情報受付
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問