大学生になる娘から「家賃もあるから月10万円送ってほしい」と言われましたが、わが家は「6万円」の仕送りで手一杯です。大学生一人暮らしの平均生活費はいくらくらいなんでしょうか?

配信日: 2026.04.14
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大学生になる娘から「家賃もあるから月10万円送ってほしい」と言われましたが、わが家は「6万円」の仕送りで手一杯です。大学生一人暮らしの平均生活費はいくらくらいなんでしょうか?
「月10万円の仕送りを求められているものの、家計的に難しい」と感じるケースもあるでしょう。大学進学を機に一人暮らしを始めた子どもを持つ家庭にとって、仕送り額の設定は重要な検討事項のひとつといえます。「6万円では不足するのか」「一般的な水準はどの程度か」といった点に悩む方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、最新の調査データをもとに大学生の生活費の実態を整理するとともに、家計に無理のない仕送り額の考え方について解説していきます。
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一人暮らしの大学生の生活費は平均「月約13万8000円」! 最新データで見る生活費の内訳

全国大学生活協同組合連合会が発表した「第61回学生生活実態調査」によると、大学生の一人暮らし、いわゆる「下宿生」が1ヶ月に支出する金額の合計は、平均で13万8020円(2025年結果)となっています。これに対し、1ヶ月の収入合計は13万8070円となっており、学生たちは限られた予算の中でやりくりをしながら生活しているのが実情です。
 
支出の大きな割合を占めているのは「住居費(家賃など)」と「食費」です。それぞれの平均額は以下の通りです。
 

・住居費:5万5452円
・食費:2万9853円

 
この2項目だけで合計8万5305円となり、支出全体の約6割を占めています。子どもが10万円送ってほしいと希望するのは、家賃を払った後に手元に残るお金が、食費や光熱費、通信費(スマホ代など)、そして大学の教科書代や友人との交際費に消えていくことを考えると、ぜいたくすぎる要望とはいえないかもしれません。
 

仕送り「6万円」は平均より少なめ? 下宿生のリアルな収入源は「3つの柱」

では、世の中の大学生は親からいくら仕送りでもらっているのでしょうか。同調査によると、一人暮らしの大学生が受け取っている「仕送り」の平均額は、月額7万4652円です。
 
大学生の収入は、主に以下の3つの柱で構成されています。
 

・仕送り:平均月7万4652円
・アルバイト代:平均月3万7620円
・奨学金:平均月1万9515円

 
多くの学生は、親からの仕送りだけで生活しているのではなく、週に数回のアルバイトをしたり、奨学金を活用したりすることで、不足分を補っているようです。
 
たとえ仕送りが6万円であっても、月4万円程度のアルバイト収入があれば、合計10万円の収入となります。これに奨学金を組み合わせれば、平均的な生活水準である13万円に近づくことは可能でしょう。
 
娘さんへの仕送りが月6万円にとどまる場合であっても、それを過度に気にする必要はありません。家計の状況に応じた無理のない範囲で支援を行うことが前提となります。
 
また、不足分をどのように補うかを娘さん本人が考える過程は、将来の自立に向けた資金管理の経験として捉えることもでき、いわゆる「お金の教育」の機会となる側面もあります。
 

家賃などの固定費を抑えて「月6万円」の仕送りでやりくりする具体策

仕送り6万円で生活を成立させるためのポイントは「固定費」、特に「家賃」のコントロールにあると考えられます。前述の通り、大学生の平均住居費は5万5452円ですが、これはあくまで平均値です。
 
都心部であれば7万円から8万円かかることも珍しくありませんが、地方や大学から少し離れたエリア、あるいは築年数が経過した物件を選べば、4万円台に抑えることも可能なケースがあります。
 
仮に家賃(共益費等込み)を4万5000円の物件に決めた場合、仕送りの6万円から家賃を引いた残りは1万5000円になります。これでは生活が立ち行きませんが、ここに月4万円程度のアルバイト代を加えることができれば、住居費以外で使えるお金は5万5000円まで増えます。
 

・食費:3万円(自炊をメインにする)
・通信費:5000円(格安SIMの活用など)
・光熱費:8000円
・その他(娯楽・雑費):1万2000円

 
上記のように、家賃を抑えることができれば、仕送り6万円と無理のない範囲のアルバイトで、健康的な生活を送ることは可能と考えられます。物件選びの段階で、家賃の上限について親子であらかじめ合意しておくことが、入居後の家計負担を抑えるうえで重要なポイントとなります。
 

月10万円と月6万円の溝を埋めるのは「親子の対話」と「自立への一歩」

娘さんの「月10万円」という希望と、親御さんの「月6万円」という現実との間には差がありますが、このギャップを埋めるためには、一方的に判断するのではなく、収入や支出の内訳を整理し、家計の状況を可視化することが重要です。
 
まずは今回のデータをもとに、娘さんと一緒に「生活設計図」を書いてみることをおすすめします。「家賃はこのエリアならこれくらいに抑えられる」「アルバイトを週3回入れればこれくらい稼げる」「足りない分は貸与型の奨学金を検討しよう」といった具体的なシミュレーションを共有することで、本人の理解を得やすくなると考えられます。
 
また、お金の支援は現金だけではありません。定期的にお米やレトルト食品、日用品を送るといった「現物支給」も、学生にとって大きな助けになりますし、親子のコミュニケーションにもつながります。
 
一人暮らしは、子どもが自分のお財布事情を管理し、自立するための第一歩です。今回の相談をきっかけに、親子でお金について真剣に話し合い、お互いが納得できる形で新生活をスタートさせてください。
 

出典

全国大学生活協同組合連合会 第61回学生生活実態調査 概要報告
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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