夏休みは「家族で沖縄旅行」の予定が“マイル改悪”でショック!「座席指定は24時間前」「空席が少ないと追加マイルが必要」!? 注意すべき変更点とは? 家族4人の“必要マイル数”も確認
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種
マイレージ制度、最近の主な変更点
JALは2025年6月、ANAは2026年5月から、国内線の特典旅行券の必要マイル数が変わりました。両社とも、必要マイル数だけを変えたというよりも、全体的な運賃体系の変更・再編の一環としての意味合いを持ちます。
ANAは、これまでの運賃分類「スーパーバリュー/旅割/バリュー」を「シンプル/スタンダード/フレックス」に再編成し、それに合わせてマイル積算率・プレミアムポイント積算ルールも変わりました。例えば、「シンプル」は24時間前にならないと座席指定ができないため、家族旅行では注意が必要になります。
JALは、2023年に運賃体系をリニューアルしました。「先得」などの早期割引を廃止し、運賃体系を「フレックス(普通運賃)/セイバー(割引運賃)/プロモーション(特別割引)」の3つに再編成。
これを基に2025年の改定では、必要な基本マイル数を国内線、国際線ともに引き上げました。うち国内線は、各区間片道あたりの基本マイルを一律500マイルアップしています。
JALの特典旅行券は、「基本マイル数」に「特典航空券PLUS」という追加マイルを加える2段構えで必要マイルが決まります。単純に言うと、空席が少ない場合は追加マイルを払えば予約できる、という仕組みです。
JALよりもANAの変更が大きい国
2026年5月から実施されているANAのマイル制度変更は、JALの変更よりも内容が多岐にわたるため、ここで主な変更点を整理します。
・有効期限の変更:新規発券から1年以内に旅行開始、以降の区間も出発日から1年以内に利用
・乗り継ぎ旅程の新設(片道1区間/2区間に加えて新パターン)
・沖縄離島専用マイルチャート廃止(2026年5月18日搭乗分まで)
・幼児、小児区分の変更:幼児0〜1歳(膝上は無料)、小児2〜11歳(座席必要→大人と同額マイル)
・国内線プレミアムクラスへのアップグレードにマイルが利用可能に。「シンプル」は対象外の点に注意。
・ANAカードファミリーマイル/AFAで合算した特典航空券もWebで変更・払い戻し可能に。
・これまで、前年のANAグループ運航便の利用実績に応じて獲得できた専用ポイント「アップグレードポイント制度」の廃止。
座席クラスのアップグレードがマイルで可能になった点などはプラスですが、変更点の多くは利用者にとってマイナスな内容になっています。
羽田―那覇、大人4人往復する場合の必要マイルは?
夏のハイシーズンに家族4人でマイルを使って東京から沖縄に旅行する場合に、最安で行ける必要マイル数の合計は次の通りです。
・JAL:7万6000~17万8000マイル(1万9000~4万4500マイル)
・ANA:8万4000マイル(2万1000マイル)
JALは「基本マイル+PLUS変動制」のため、空席状況に応じて必要マイルが増加します。変更前よりも基本必要マイルが500マイル増加し、「PLUS」の変動幅も増加したため、最低2万マイル以上増加しました。ANAは必要マイル数が固定的で、変更前と必要マイル数に変わりはありません。
まとめ
マイレージ制度の変更によって、特典旅行券のお得感は全体的に減っています。
たまっているマイルを使う場合は、特別マイル加算が大きかったり、家族全員の座席を確保しにくかったりするハイシーズンではなく、通常期に使うことを狙うほうが良いかもしれません。
出典
日本航空株式会社 JAL国内線特典航空券
全日空 特典航空券
執筆者 : 掛川夏
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種
