娘が「医療脱毛に30万円払った」と報告してきた! 一生ムダ毛処理を続けた場合と比べて本当にお得なの? 生涯コストを比較してみた
しかし、一生カミソリや除毛クリームで自己処理を続けた場合と生涯コストを比べると、意外な結果が見えてきます。今回は処理方法別の長期コストを試算しながら、医療脱毛が本当にお得な選択肢になるのかを解説します。
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医療脱毛の費用はいくらかかる?
医療脱毛の全身脱毛にかかる費用は、施術部位や回数、クリニックによって異なりますが、顔・VIOを除く全身5回コースで20万円から35万円程度が相場です。そのため、30万円という金額は、全身脱毛の標準的な価格帯に収まっています。
医療脱毛は一般的に5回から8回の施術でほぼ永久的な効果が期待できるため、一度完了してしまえば以降の費用はほとんどかかりません。施術後に部分的なメンテナンスが必要になるケースもありますが、その費用は数万円程度にとどまることがほとんどです。
自己処理を続けると生涯でいくらかかる?
では、医療脱毛をせずにカミソリや除毛クリームで自己処理を続けた場合、生涯でいくらかかるのでしょうか。
一般的な自己処理にかかる月間コストの目安は以下の通りです。
・カミソリ(替え刃含む):300円から500円程度 / 月
・シェービングクリームや除毛クリーム:200円から300円程度 / 月
合計すると月500円から800円程度が目安になります。仮に月600円で計算した場合の累計コストは、図表1のようになります。
<図表1>
| 期間 | 年数 | 累計コスト |
|---|---|---|
| 20歳から10年間(30歳まで) | 10年 | 7万2,000円 |
| 20歳から20年間(40歳まで) | 20年 | 14万4,000円 |
| 20歳から30年間(50歳まで) | 30年 | 21万6,000円 |
| 20歳から40年間(60歳まで) | 40年 | 28万8,000円 |
| 20歳から50年間(70歳まで) | 50年 | 36万円 |
※筆者作成
月600円の自己処理代を20歳から50年間続けた場合、累計コストは36万円にのぼります。医療脱毛の30万円と比較すると、50年間自己処理を続けた場合のほうが6万円高くなる計算です。
さらに自己処理には、コスト以外にも毎日または数日おきに処理する手間や時間がかかります。仮に1回の処理に10分かかるとすると、週2回・年間で約17時間を自己処理に費やしていることになります。50年間では約850時間、つまり35日以上をムダ毛の自己処理に使う計算です。
一方、医療脱毛の場合、1回あたりの施術時間は全身で1時間から2時間程度が目安です。5回のコースを完了するまでにかかる総施術時間は最大でも10時間前後にとどまります。自己処理の850時間と比較すると、医療脱毛を選ぶことで生涯で840時間以上もの時間を節約できる計算になります。
総合的に、コスト面だけでなく、時間の面でも医療脱毛が優位といえるでしょう。
自己処理と医療脱毛のコストを比較すると
自己処理と医療脱毛のトータルコストを比較すると、図表2のようになります。
<図表2>
| 自己処理 | 医療脱毛 | |
|---|---|---|
| 初期費用 | なし | 約30万円 |
| 月々のコスト | 約600円 | ほぼ0円 |
| 20年間の総額 | 約14万4,000円 | 約30万円 |
| 30年間の総額 | 約21万6,000円 | 約30万円 |
| 40年間の総額 | 約28万8,000円 | 約30万円 |
| 50年間の総額 | 約36万円 | 約30万円 |
※筆者作成
図表2からわかるように、自己処理を約42年間続けると累計コストが医療脱毛の30万円を上回ります。20歳で医療脱毛を完了した場合、62歳以降は自己処理より医療脱毛のほうがトータルコストが安くなる計算です。
ただしこの試算はあくまで月600円の自己処理コストを前提にしています。除毛クリームや脱毛ワックスなど高めのアイテムを使っている場合は月1000円から2000円かかることもあり、その場合は医療脱毛のコスト回収がより早く達成できます。
また、医療脱毛に必要な回数は元々の毛の濃さや使用する機械の出力によっても異なる点に注意が必要です。出力の弱い機械を使用するクリニックでは、5回から8回では十分な効果が得られず、追加の施術が必要になるケースもあります。
その場合は総費用が30万円を上回る可能性もあるため、クリニック選びの際は使用する機械の種類や出力、追加施術が発生した場合の料金体系もあわせて確認しておくのが良いでしょう。
医療脱毛の費用が「高い」とは言い切れない理由
今回の試算でわかったのは、医療脱毛の30万円という金額は、長期的な視点で見ると必ずしも割高ではないということです。自己処理を50年間続けると累計36万円かかる一方、医療脱毛なら一度の投資で処理の手間からほぼ解放されます。
「30万円は高すぎる」と感じた親御さんにとっても、娘さんが将来的に節約できる時間とコストを考えれば、早めに決断することが家計にとってもプラスになるケースは十分にあります。
初期費用の大きさだけで判断するのではなく、生涯コスト全体で考えることが賢い美容費の管理につながるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

