「安いから」で選ぶと大後悔!? LCCで行く子連れ旅行の「隠れ追加料金」と大手航空会社の損得勘定

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「安いから」で選ぶと大後悔!? LCCで行く子連れ旅行の「隠れ追加料金」と大手航空会社の損得勘定
「夏休みの家族旅行、少しでも飛行機代を安く抑えたい!」 そう考えて格安航空会社(LCC)のホームページを開き、画面に表示された「片道1席・7000円」という激安の数字に目を輝かせた経験はありませんか。
 
子どもが小さいうちは、教育費の準備や日々の生活費など何かとお金がかかるものです。少しでも交通費を浮かせることができれば、現地での食事やホテルを豪華にできると考えがちです。
 
しかし、ここに大きな落とし穴があります。大人だけの身軽な旅なら最強の味方になるLCCですが、子連れ家族が利用する場合、画面に表示された基本運賃のまま旅立てるケースはほぼありません。
 
座席指定や預け荷物など、子連れ旅行に欠かせないオプションを足していくと、実は大手航空会社の割引運賃と総額がほとんど変わらなくなる、あるいはかえって割高になるケースもあるのです。
 
今回は、家族4人(大人2人、子ども2人)が東京から札幌(新千歳)まで往復する場合を例に、LCCと大手航空会社の総額コストをファイナンシャルプランナー(FP)の視点からシミュレーションしました。
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パターンA:一見すると激安! LCCでオプションを追加した総額

まずは、格安航空会社(LCC)を利用して家族4人で往復する場合のリアルなコストを計算してみましょう。基本運賃が片道7000円、往復で1人1万4000円、家族4人で5万6000円とします。これだけを見れば、圧倒的な安さです。
 

図表1

 
しかし、ここから子連れ旅行ならではの「必須オプション」が積み上がります。
 
まず、座席指定料金です。小さな子どもを連れて席がバラバラになるリスクは避けたいところ。家族が近くに並んで座るための指定席代として、片道1席あたり約700円から1500円ほどかかります。今回は中間の1000円と仮定しても、往復4人分で8000円の追加です。
 
次に、受託手荷物(預け荷物)料金です。着替えやおむつ、ぐずり対策のおもちゃなど、子連れ旅行はとにかく荷物が増えます。LCCの機内持ち込みは厳格に「1人あたり計7キログラムまで」と制限されていることが多く、家族全員の荷物を収めるのは困難です。スーツケース2個を預けるための料金として、往復で約8000円が発生します。
 
さらに、見落としがちなのが空港までのアクセス費です。首都圏の場合、多くのLCCが発着するのは成田空港の第3ターミナルです。羽田空港を利用する場合と比べて、都心からの電車代や高速代が家族4人分で往復約6000円高くなるケースがあります。
 
図表1の通り、これら諸費用や手数料をすべて合計すると、最終的な総額は7万8000円にまで膨れ上がります。
 

パターンB:最初からコミコミ! 大手航空会社の割引運賃

次に、JALやANAなどの大手航空会社の割引運賃を利用するプランを見てみましょう。早めの予約で利用できる割引プランなどを活用した場合、片道1席あたりの運賃を1万1000円程度で確保できることがあります。
 

図表2

 
この場合の基本運賃は、往復4人分で8万8000円です。LCCの基本運賃(5万6000円)と比較すると、3万2000円も高く見えるため、この段階で選択肢から外してしまうお母さんも少なくありません。
 
しかし、大手航空会社の場合は、以下のサービスがすべて最初から無料で基本運賃に含まれています。
 
まず、家族で並んで座るための座席指定が無料です。また、預け荷物も「1人あたり20キログラムまで」無料で預かってもらえます。荷物の重さにハラハラしながらパッキングするストレスはありません。
 
さらに、発着駅からのアクセスが良い羽田空港を利用できるため、成田空港へ行く場合と比べて移動費を抑えられます。機内に入れば、子ども向けの無料おもちゃがもらえたり、機内モニターでアニメが楽しめたりと、ぐずり対策のサービスも充実しています。
 
図表2の通り、追加料金が一切かからないため、総額は基本運賃そのままの8万8000円となります。
 

往復でわずか1万円の差! タイパとストレスを天秤にかけた損得勘定

2つのプランを総額で比較した結果、LCCが7万8000円、大手航空会社が8万8000円となり、その差額は往復でわずか1万円という結果になりました。
 
この1万円という差額をどう捉えるかが、子連れ旅行の満足度を大きく左右します。
 
LCCを選ぶ場合、成田空港の広いターミナル内を重い荷物やベビーカーを持って延々と歩くことになります。機内サービスも基本は有料となるため、飲み物やおやつを事前に買い込む手間もかかります。移動にかかる時間(タイムパフォーマンス)や、親の精神的な疲労度を考えると、決して小さくない負担が生じるのです。
 
一方で、大手航空会社は手厚いサポート体制が整っており、万が一の遅延や欠航時の振り替え対応もスムーズです。
 
家計を預かる母親の視点で見れば、目先の基本運賃の安さだけで飛びつくのは禁物と言えます。旅先へ到着する前に親が疲れ果ててしまっては、せっかくの家族旅行が台無しになりかねません。現地の隠れコストや移動の快適さまで見越して、家族全員が笑顔で過ごせる賢い予算の配分方法を選びたいものです。
 

出典

ピーチ・アビエーション(公式ホームページ)
ジェットスター・ジャパン(公式ホームページ)
日本航空 / JAL(公式ホームページ)
全日本空輸 / ANA(公式ホームページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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