「無断駐車に正面から“ベタ付け”して出られなくしてやった」報復に、SNSで「自分なら1週間放置する」「やったことある」と大反響…警察は“私有地トラブル”では動かない? 法的リスクもあわせて解説
本記事では、話題となった投稿への反応や報復行為はアリなのか、なぜ警察は動いてくれないのかなどを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
目次
「人の駐車場に無断で停めているから出られなくしてやった」という投稿が話題に
前記のとおり、「無断駐車しているから、ベタ付けして出られなくしてやった」という投稿が話題となりました。月極の駐車場ですが、自分のスペースに知らない車が駐車しているため、その車に自分の車を正面からベタ付けして出られないようにしている画像が添付されていました。
「マナーモードにして寝よ」とも書き込まれていましたが、無断駐車した本人が困っている様子を見て、1時間後には車を退けたとのことです。
投稿への反応
話題となった投稿には、5万以上の「いいね」がついており、さまざまな反応が寄せられました。ほかのSNSユーザーの反応には、次のようなものがありました。
・無断駐車にはベタ付けが一番効くよな
・私はレッカー呼んでやりました
・自分もコレやった事ある
・俺だったら1週間放置する
・やる方もやり返す方も、なんか幼稚園児のケンカみたいなダサさがある
投稿主に賛同したり、共感したりする反応が多く見られました。一方、「新たなトラブルが発生するリスクがある」と批判的なコメントをしている人もいます。確かにベタ付けして出られない車の持ち主と接触する際、トラブルに発展する可能性もあるでしょう。
無断駐車への報復行為はアリ?
賛同する意見が多かった無断駐車への報復行為ですが、自力救済として違法と判断される可能性があります。
自力救済とは、裁判所や行政機関などの公的な手続きをせずに、自分の力で権利や所有物を取り返したり問題を解決したりする行為です。
そのため、ベタ付けのほかにも、「タイヤをロックする」「レッカーで移動させる」「テープを貼る」などの行為も、報復した側が責任を負うリスクがあります。場合によっては、損害賠償を請求されるおそれもあるため、無断駐車への報復行為は避けたほうがよいでしょう。
警察はなぜ動いてくれない?
「警察を呼べばよいのではないか?」と考える人もいるでしょう。しかし、私有地への無断駐車は、ほとんどの場合「民事上のトラブル」として扱われます。警察には民事不介入の原則があり、所有者から通報されてもレッカー移動などはしてくれません。
無断駐車している車が邪魔で、仕事の車が出せず、業務上の支障や損失が出るケースは、威力業務妨害罪に該当する可能性があります。とはいえ、無断駐車されても自分で解決しようとするのはリスクが高いため、おすすめできません。
無断駐車された場合の対処法
それでは、無断駐車されてしまった場合は、どうしたらよいのでしょうか。一般的な対処法は、次のとおりです。
・車両やナンバーの画像を撮る
・警察に相談する
・管理会社に連絡する
筆者の場合、無断駐車された際は警察に相談し、車の所有者に連絡してもらって車を退けてもらいました。午前3時くらいだったと思いますが、1時間程度で解決し、パトカーで当時の家まで送ってもらった記憶があります。
報復行為は、自分の車を傷つけられる、相手と揉めるなどのリスクがあり、避けたほうがよいでしょう。無断駐車をされてイラついた際でも、証拠を残しておき、警察や管理会社に相談することをおすすめします。
まとめ
無断駐車された人が「ベタ付けして出られなくしてやった」という投稿を取り上げましたが、腹立たしく感じたとしても、報復行為は違法と判断される可能性があります。また、別のトラブルにつながる可能性もあるため、やめておいたほうが無難です。
自分の駐車場に無断で停められた場合は、一度冷静になり、証拠を残したうえで警察や管理会社に相談しましょう。面倒ですが、自分の力だけで解決しようとしないことが、結果的に自分を守ることにつながります。
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

