実家の片付け中、学生時代に作った「通帳」を発見! でもATMで引き出そうとしたらエラーに…。「15万円」ほど残っているはずですが、もう引き出せないのでしょうか?
長年使っていない口座は、金融機関によって利用が制限されていたり、「休眠預金」として扱われていたりする場合があります。ただし、ATMで利用できないからといって、預金がなくなったわけではありません。
本記事では、長期間利用していない通帳でATMが使えない理由や、休眠預金の仕組み、預金を引き出すための手続きについて分かりやすく解説していきます。
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学生時代の通帳がATMで使えないのはなぜ?
実家の片付けをしていたら、学生時代に使っていた通帳が出てきたという人もいるでしょう。通帳を確認すると15万円ほど残高があるはずなのに、ATMで引き出そうとしたらエラーが表示されてしまうことがあります。
このような場合、「お金がなくなってしまったのではないか」「もう引き出せないのではないか」と不安になるかもしれません。しかし、ATMでエラーになったからといって、預金を失ったとは限りません。
長期間利用していない口座では、金融機関が安全管理のためにATMでの利用を制限している場合があります。また、キャッシュカードの磁気不良や口座情報の変更などが原因で、ATMで利用できなくなっているケースもあります。
特に学生時代に作った口座の場合、卒業後に利用しなくなり、10年以上取引がないまま放置されていることも珍しくありません。その場合は「休眠預金」に該当している可能性があります。まずは慌てずに状況を確認することが大切でしょう。
10年以上取引がないと「休眠預金」になることも
長期間利用していない預金口座は、「休眠預金等活用法」という法律に基づき、休眠預金として扱われる場合があります。
休眠預金とは、2009年1月1日以降の取引を基準として、10年以上入出金などの取引がない預金のことです。普通預金や定期預金など、多くの預金口座が対象になります。
休眠預金になると、その資金は一度預金保険機構へ移され、子どもや若者への支援、生活困窮者支援、地域活性化などの公益活動に活用されます。
ここで注意したいのは、「休眠預金になったら預金が没収される」というわけではない点です。
実際には、休眠預金になった後でも、預金者本人であることを確認できれば、預けていた金融機関を通じて払い戻しを受けることができます。金融庁も「休眠預金等となった後も、引き続き金融機関で引き出すことが可能」と案内しています。
つまり、15万円程度の残高がある口座であっても、休眠預金になったことだけを理由に引き出せなくなるわけではありません。
ATMで引き出せないときの対処方法
ATMでエラーになった場合は、まず口座を開設した金融機関へ問い合わせましょう。キャッシュカードが残っている場合は、本人確認書類などと併せて金融機関の窓口へ持参し、手続きについて相談します。
また、キャッシュカードを紛失していたり、通帳が見当たらなかったりする場合でも、諦める必要はありません。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類があれば、手続きを進められる可能性があります。必要書類は金融機関によって異なるため、事前に確認しておくとスムーズでしょう。
長年放置していた口座ほど確認作業に時間がかかる場合がありますが、正しい手続きを行えば預金を受け取れる可能性は十分あります。
使っていない口座があるなら早めの確認がおすすめ
実家の片付けや引っ越しをきっかけに、昔の通帳が見つかることは少なくありません。
もしATMでエラーが表示されても、「もうお金は戻らない」と考える必要はないでしょう。たとえ休眠預金になっていたとしても、本人確認などの所定の手続きを行えば払い戻しを受けられる可能性はあります。
また、休眠預金になる前であれば、入出金や残高照会など一定の取引によって口座を利用中の状態に保てる場合があります。長年使っていない口座がある人は、一度残高や利用状況を確認してみるとよいでしょう。思いがけず預金が残っていることもあるかもしれません。
古い通帳を見つけたら、そのまま保管し続けるのではなく、金融機関へ相談して状況を確認することが大切です。早めに行動することで、眠っていた資産を有効に活用できるかもしれません。
出典
金融庁 長い間、お取引のない預金等はありませんか?
政府広報オンライン 放置したままの口座はありませんか?10年たつと「休眠預金」に。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

