“繰越済み”の通帳を「いつか必要になるかもしれないから」と捨てたがらない父…防犯面が心配なのですが、本当に全部残しておいたほうがいいんでしょうか? 適切な処分方法も解説

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“繰越済み”の通帳を「いつか必要になるかもしれないから」と捨てたがらない父…防犯面が心配なのですが、本当に全部残しておいたほうがいいんでしょうか? 適切な処分方法も解説
通帳の記帳欄がいっぱいになると、新しい通帳へ繰り越されます。しかし、使わなくなった古い通帳を「いつか必要になるかもしれない」と何冊も保管している家庭は少なくありません。
 
確かに通帳には過去の取引履歴が記録されているため、後から確認したい場面もあります。一方で、長年保管し続けることで個人情報の管理リスクが高まることも事実です。
 
では、繰越済みの通帳は本当にすべて残しておくべきなのでしょうか。本記事では、古い通帳の保管期間の目安や防犯上の注意点、安全な処分方法について解説します。
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繰越済みの通帳は必ずしも永久保管する必要はない

通帳が「繰越済み」になっている場合、その通帳を使って新たな取引を行うことはできません。記録としての役割は残りますが、金融機関での通常の入出金に使用することはありません。そのため、繰越済みの古い通帳をすべて保管し続ける必要はないでしょう。
 
ただし、過去の入出金履歴を確認したい場合や、住宅ローンなどの審査で一定期間の取引履歴を求められる場合には役立つことがあります。過去の取引履歴は金融機関で取り寄せられる場合がありますが、発行手数料が必要となるケースも少なくありません。
 
そのため、「絶対に捨ててはいけないもの」ではなく、「必要な期間だけ保管するもの」と考えるのが現実的でしょう。
 

古い通帳をため込むことで生じる防犯上のリスク

古い通帳には、口座番号や氏名、住所などの個人情報が記載されている場合があります。また、取引履歴から給与額や資産状況なども推測できることがあります。そのため、何十冊もの通帳を自宅に保管していると、万が一盗難や紛失が発生した際に個人情報が第三者へ渡るリスクが高まります。
 
もちろん、繰越済みの通帳だけで預金が引き出されるわけではありません。しかし、個人情報がまとまって記載された書類を長期間保管すること自体が、防犯の観点では好ましいとはいえません。
 
特に高齢者世帯では、長年の書類が整理されないまま保管されているケースもあります。どの通帳が現役で、どの通帳が不要なのか分からなくなってしまうことも考えられるため、定期的に見直すことが大切です。
 

通帳を捨てる前に確認したい保管期間の目安と注意点

では、どのくらい保管しておけば安心なのでしょうか。一般的には、家計管理の振り返りやローン審査への備えを考えると、2~3年程度保管しておくという考え方があります。
 
一方、個人事業主やフリーランスの場合は、確定申告に関係する資料として長期間の保存が求められます。税務上の確認が行われる可能性もあるため、5~7年は保管しておくようにしましょう。
 
また、相続に関係する通帳については注意が必要です。亡くなった家族の財産状況を確認する際に、過去の取引履歴が役立つことがあります。そのため、相続手続きが完了する前に処分するのは避けたほうが安心です。
 
保管期間を過ぎて不要と判断した場合は、通帳をそのまま捨てるのではなく、安全な方法で処分しましょう。
 
具体的には、氏名や口座番号などの情報を黒いマジックで塗りつぶし、その後シュレッダーにかけたり、ハサミで細かく裁断したりする方法が推奨されています。さらに、他の可燃ごみに混ぜて捨てることで、情報漏えいのリスクを減らせます。
 

古い通帳は必要な期間だけ保管し、安全に処分しよう

繰越済みの通帳は、過去の取引を確認するために役立つことがありますが、すべてを永久に保管し続ける必要はありません。家計管理やローン審査、相続などの目的を考慮しながら、必要な期間だけ保管するのが現実的です。
 
一方で、不要になった通帳を大量に保管していると、個人情報の管理が難しくなり、防犯上の不安も大きくなります。
 
もしお父さまが「いつか使うかもしれない」と考えている場合は、まずは直近数年分だけ残し、それ以前のものは安全に処分する方法を提案してみてはいかがでしょうか。必要な書類と不要な書類を整理することで、個人情報の適切な管理にもつながるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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