10年乗った愛車の車検代が18万円と言われました。これを機に買い替えたほうがいい気もするのですが、どちらがお得なのでしょうか?
ただし、18万円の車検代だけを理由に買い替えると、かえって出費が増える場合もあります。大切なのは、次の2年間にかかる総額で比べることです。
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車検代18万円だけなら買い替えが得とは限らない
車検代18万円と聞くと高く感じますが、車を買い替えるにはもっと大きなお金がかかります。中古車でも、車両代、登録費用、税金、保険、整備費を含めると数十万円から数百万円になることがあります。新車ならさらに負担は大きくなります。
そのため、今の車に大きな故障がなく、車検代18万円であと2年安全に乗れるなら、単純な支出だけでは車検を通したほうが安いケースが多いでしょう。
たとえば、車検と整備で18万円、今後2年の小さな修理を10万円と見ても、合計28万円です。一方で、買い替えに150万円かかるなら、燃費が少し良くなっても短期間で差を埋めるのは簡単ではありません。
ただし、車検代の中に高額修理が含まれている場合は別です。エンジン、ミッション、エアコン、足回りなどの大きな修理が必要なら、今後も追加費用が出る可能性があります。見積もりの内訳を必ず確認しましょう。
10年目なら税金の重課はまだ先だが故障リスクは上がる
車の維持費で気にしたいのが、年式による税金(自動車税・自動車重量税)の変化です。
自動車税は毎年かかる税金です。国土交通省は、「グリーン化特例」として、一定の基準をクリアした車は自動車税や軽自動車税を軽課(軽減)する一方で、新車新規登録などから一定年数を経過した車については、重課すると説明しています。
一般的なガソリン車の場合、13年を超えると自動車税は「概ね15%重課」とされています。軽自動車税は「概ね20%重課」です。グリーン化特例は令和7年12月の閣議で2年間の延長が決定され、令和10年(2028年)の3月31日までとなっています。
また、車検時に払う自動車重量税についても、同様に変化する可能性があります。一定の燃費基準を達成していない場合、新車登録から一定年数の経過で税金が上がるとされ、「13年経過」、「18年経過」と古いほど税率が上がる仕組みになっています。
つまり、自動車税(軽自動車税)や自動車重量税負担が今後増える可能性がある、ということです。今回の車が10年目なら、税金面で急に不利になる時期はまだ少し先です。
一方で、10年を超えると部品の劣化は増えます。バッテリー、タイヤ、ブレーキ、足回り、ゴム部品、エアコンなど、車検以外の修理や交換が重なることがあります。車検は通っても、その後すぐに別の修理が必要になると、結果的に高くつくことがあります。
判断の目安は、次の車検までの「今後2年」で追加修理がどれくらい見込まれるかです。整備工場に「今回直せば2年安心して乗れる状態か」「次に高額修理が出そうな箇所はあるか」を聞いてみましょう。
買い替えを考えるなら燃費と安全性能も比べる
買い替えのメリットは、修理費だけではありません。新しい車は燃費が良く、安全装備も充実していることがあります。毎日長距離を走る人なら、燃料代の差が大きくなります。
たとえば、年間1万5000キロ走る人が、燃費10km/Lの車から20km/Lの車に替えると、使う燃料は単純計算で半分に減ります。ガソリン価格が高い時期ほど、燃費の良さは家計に効いてきます。
また、自動ブレーキ、車線逸脱警報、踏み間違い防止などの安全装備は、年齢を重ねても安心して運転する助けになります。家族を乗せる機会が多いなら、金額だけでなく安全面も考える価値があります。
ただし、買い替えでローンを組む場合は注意が必要です。毎月の返済、任意保険の変化、駐車場代、下取り価格を含めて見ないと、本当の負担は分かりません。車検代18万円と新しい車の月々の支払いだけを比べるのは避けましょう。
まとめ
10年乗った車の車検代が18万円でも、それだけで買い替えたほうが得とは言い切れません。大きな故障がなく、あと2年安全に乗れるなら、車検を通すほうが支出を抑えられる可能性があります。
一方で、今後も高額修理が続きそうな場合、走行距離が多い場合、安全装備に不安がある場合は、買い替えを検討する価値があります。
判断するときは、車検代、今後2年の修理見込み、燃料代、税金、買い替え費用、下取り額を並べて比べましょう。整備工場に見積もりの内訳を聞き、買い替え候補の総額も出してから決めれば、後悔しにくい選択ができます。
出典
国土交通省 自動車:自動車関係税制について(エコカー減税、グリーン化特例等)
国土交通省 令和8年度税制改正の大綱(抜粋)
東京都主税局 自動車税|自動車と税金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

